インフレ目標はなぜ2%なのか?
ニューヨーク・タイムズのコラムでクルーグマンが世界の中央銀行はなぜインフレ目標を2%に設定しているのか書いていた。
インフレ目標を最初に導入したのはニュージーランド中央銀行で、1〜3%を目標に設定していた。これは2つの対立する考え方に丁度いい水準だったからだという。
2つの対立する考え方とは、①中央銀行は物価の安定にのみ寄与すべきで物価水準の基準も簡単に変えてはいけない、という考え方と、②中央銀行は景気の変動にも積極的に関与すべきである、という考え方のことらしい。
クルーグマン自身は前々から4%をインフレ目標にすべきと主張している。インフレ率と裏腹の関係にある失業率を高めてまで低インフレ率にこだわる正当性はないという主張だ。
日本の場合は昔から消費者物価はそれほど上がらない体質だったので2%という目標でも達成するのは通常困難だというのが個人的な考え。なぜ日本は体質的に低インフレなのかはよくわからないが。
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