見出し画像

88.慣れ親しんだものを全く新しいものに変えると、高齢者はマジで使えなくなってしまう。

昨日、仕事中に電話がかかってきたので、何事かと思って出たら、87歳母が

「テレビが映らへんねん」

という。この一言だけではよくわからないので、

電源が入らないのか
電源は入ってるけど、映像が映らないのか
映像は映ってるけど音が出ないのか

色々聞いてみたが、

らちがあかない。


母は、突発的なことが起こったときに、その状態を説明するのが超苦手なのだ。これは行った方が早いと思って、終日の仕事が終わり、家の晩御飯を作る前に駆け付けた。

(そんなん、放っといたらええやん。)

とおっしゃる方もいらっしゃるだろう。しかし、高齢者にとって、テレビとは、

生命線なのである。


若い世代のテレビ離れが論じられて久しいが、

今のテレビの視聴率を支えているのは、高齢者。


だから、縁起悪いとか言われながらも、墓じまいやら、終活関連の特集がたくさん組まれるのだ。

それに、
テレビが映らないと、老夫婦二人の間に、不穏な空気が流れる。
無音ほど怖いものはない。
ラジオでは物足りない。
音と映像が一緒になって流れている空間が、安心感を生み出すのだ。

テレビをBGM代わりにしている我が親にとって、テレビが映らないというのは、非常事態。

で、さっそく実家に行って見てみたら、

テレビは映った。

でも、リモコンが全く効かない。87歳父が「電池を替えたんやけど、全然効かへんねん」という。

なんや、リモコンの問題やったんかいな。

電池を変えてみたけど、全く反応しない。これはもう買い換えた方がいいなと思ったので、全く同じ物をネットで注文。せっかく注文するならもっと高性能なものに変えればいいのに、と思われるかもしれないが、

全く違うものに変わった瞬間、何も使えなくなるのが高齢者


なので、慣れ親しんだ同じ型のものを注文した方が、混乱を招くことなく平和に過ごせると思う。

これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。



終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。