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80歳を過ぎても、静まらない怒り。母の心に深く刻まれた父の浮気
これから結婚するあなたへ。
過去の過ちは、時間が解決してくれるだろうと思っているかもしれませんが、時間が解決できない事もあるんだよ、というお話です。
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しばらく会わないと、元気にしているだろうか?と気になる。
実家へは自転車で10分の距離だからすぐに行けるのに、なんとなく気が重く足が向かないのは、私が単に疲れているからだろうか。86歳の母の機嫌にはムラがあり、今でも話を聞いて欲しいときには、自転車でわが家へやってきて、罵るように父の悪口を吐き出して帰っていく。私は聞き役だが、黙って聞くたびに、だんだんと打ちのめされていくような心も体も重くなる感覚になる。
きっと母は、「私が唯一の母の味方だ」と思っている。
私も「母の話を聞いてあげなければ」と思っている。
たった一人の母親なのだ。大切にしてあげなければ。
でも。
父親も私にとって大切な人なのだ。
母親からすれば、父親はもう嫌悪の塊のような存在なのだが、
私にとっては、どちらも大切な親なのだ。
その大切な存在である母親から
もう一人の大切な存在である父親の悪口を聞かされる。
ちょっとした悪口じゃない。
積年の恨みの澱のような深い憎しみ。
数年前にも同じようなことがあった。
私が鬱病からようやく回復してきたかな、という時期だった。
その時母は、30年ほど前の父の浮気旅行の写真を握りしめていた。
母は父に問いただし、父はウソをつき白を切りとおした。
そして、私のところに来て母は泣いた。
父はどうしてそんな証拠写真を撮ったんだろう?
もう数十年も前のことなのに、どうしていつまでも持っているんだろう?
明るみに出れば、もめ事になることは明らかなのに。
母の顔は、憎しみに満ちており、80歳を越えても、人はこれほど人を憎むことができるものなのか?と恐怖を覚えたものだ。いまや父も85歳なのだ。今更浮気も何もないだろう。別れた相手もどこで何をしているかわからないのに、これほどまでに母は怒り続けられるものなのか?
夫婦には夫婦にしかわからないことがある。
きっと私はとても疲れている。
普段なら、こんなことジョーク交じりに軽快に書けるのに。
ただ一つ言えるのは、浮気の証拠は絶対残すな、ということ。
写真なんてもってのほか。今すぐ燃やしてしまえ。
これから結婚するあなたへ。
もし浮気しても絶対バレない自信があるなら、隠し通して墓まで持って行け。それは一生涯罪の意識に苛まれてあの世へ行くということ。
死に際に告白して許してもらおうなんて綺麗ごとは言うな。
告白した本人は楽になるかもしれないが、告白された側は、責める相手を失い、あなたの代わりに死ぬまで苦しみを背負うのだ。そんな苦しみを死に際に置き土産にして一人旅立つなんて無責任すぎる。
それができないなら、今すぐ跪いて心から懺悔せよ。後悔して心から謝れば、時が解決してくれるかもしれない。
老後、夫婦二人だけになったとき平穏に過ごせるかどうかは、あなたの決心にかかっている。
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