煙草を絶対に吸えない男
今のように「肺癌の元だ」とかいろいろ言われている中でも喫煙者はいる。
彼らはなぜ吸い始めたのだろう。若い頃に「大人が吸ってるのを見てかっこいいと思った」とかなんだろうか。
私は煙草を吸ったことがない。
父は吸っていた。そして、頻繁に痰を吐いた。
幼い頭で私は「吸ったら自分もこうなる」と思い、絶対に吸わないと決めた。
父は車の運転中も、窓を開けて横を向いて「ぺっ」とやっていたものだから、ガラスには飛沫がこびりついていた。誰が見ても汚い。
これを見て「煙草ってかっこいいなぁ」と思うほど、私も狂ってはいない。
父はいろいろな面で反面教師だった。
40代くらいで糖尿病になった。晩年は人工透析の世話になり、75歳で没した。
うちは糖尿の家系だと、私は母に言い聞かされた。
だが私は50を過ぎても発症の様子はない。健康診断でも血糖は正常値だ。自分なりに管理はしている。まあ、高齢になったらわからないが。
父のようにはなるまい。
ずっとその思いで生きている。
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