MUSIC / レコード編 其の四
はいども、オッティです。
レコードのカビとの戦いにおいて強力な味方となるアイテムの話からいきます〜。
楽しんでいってください〜!
LEIQWA(レイカ)社のVisco 33(繊維質の布)と、Balance Washer 33(洗浄液)というアイテム、これがまた神。
傷による硬いプチっとしたノイズ音ではなく、カビによるザラっとしたノイズ音、これを感じたら試してみてほしい。
ここまで説明したように傷によるノイズはなかなか難しいが、カビによるノイズは上記2アイテムのセットを使うことでかなり回復が期待できる。
Viscoは繊維質の柔らかな布で成分は正直よくわからないが、使ってみた感じ溝にフィットしてカビ汚れを掻き取るような感じの素材でできている様子。
ググればこれも多少は情報あるので気になる方は細かく調べてみてもらえればと思う。
自分は何からできているかとか特に深く考えたことはないので細かなことはいったんスルー。
Balance Washer 33には、カビ、汚れ用のA液と、仕上げ用のB液がある。
普通に考えてA液があればカビなどをまず除去できるので取り急ぎは概ねこれで復活する。
B液の用途としては、綺麗になった盤の音質向上と、なるべく長持ちさせるような保存効果を生むようなものとのこと。
使用方法はそのまんま。
盤にA液を数滴垂らしVisco 33で溝に逆らわず円をなぞる様に拭いていく。
汚れを拭き取っていくイメージだ。
そしてA液で盤全体を綺麗にしたところで、B液を使い同じ作業をして仕上げ。
これでカビ汚れによるノイズは除去され綺麗な盤へと復活を遂げる。
といったようなメンテナンスをたまにしている自分は、この作業に取りかかるに至るきっかけ、理由があった。
レコード編 / 其の一で書いたような音楽メディアのざっくりとした時系列認知でいうと
MDは結局あんまり使えないし、やっぱCDがいいよな!あれ?なんかCDよりすげぇ奴来たぞ、MP3データ?ファイル?WAV?
の頃。
たぶん2005年あたり。
iPodが2001年に登場し、MP3ウォークマンなどと共にそこから認知を広め、数年経って多くの人はデジタル音源で音楽を楽しむ時代になってきていた。
さすがに自分もiPodはじめデジタル音源に関して
こりゃ便利、屋内外問わずサクッと聴ける!データ音源がないレコードなんかもサクッと聴きたいぜ!
と思ったのだ。
こうなるともうレコードを直接リッピング(取り込む / 録り込む?)するしかない、というのがきっかけのひとつ。
初めてこの作業をする時は色々と調べたものだ。
DJをしていたので幸い多少の知識は持ち合わせており、機材関係の準備にはそれ程時間はかからなかった。
アナログ→デジタルへの変換にはオーディオインターフェースという機材とPC内で使用するソフトが必須である。
音をデジタルファイルへと変換する機材がオーディオインターフェース、PCに入ってきた音を管理制御するものがソフトというイメージ。
なんだか難しい話になってしまうので一先ずはそんな機材も必要なんだな、くらいにしといてほしい。
ただ、いまどき個々に機材を用意せずとも、手のひらサイズのオーディオインターフェースで専用のソフトまで付属しているもの、さらにはオールインワンになったレコードプレイヤーでUSBケーブル一本あれば録音できちゃう優れもの、みたいなものもあるので是非ググってみてもらえたら。
ここに関してもまたそのうちDJ編でやるとして、突っ込んだ話諸々はその時までとっておこう。
さて、キモとなるのはそのリッピング環境、方法である。
あくまで録音だ。
その時の録音環境状態が保存されるわけで、当たり前だがこれには盤の状態が良いに越したことはない。
そしてそのレコードを限り無く良い音でリッピングするためには使う機材環境も関係してくる。
ただ、結局これはキリがない話。
マニアックになればなる程オーディオオカルトの世界で沼るため、ある程度のところで線を引かないと常人には難しく変な話になってくる。
当時、また現在でもそこまで基本的哲学は変わらないが、自分の中で最終的に気を使うことになったポイントのひとつはレコードのコンディション。
なるべく綺麗にそのレコードが本来持つ音を極力クリアにリッピングしたいため、盤面をクリーニングしなければ、と辿り着いたのがVisco 33とBalance Washerというわけだ。
やっと話が戻ってきた。
つづく〜。