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BAHAMA KITCHEN - 開業編 其の四
はいども、オッティです。
どんどんいきたいと思います。
少し話は戻って、開業編 其の三にて綴った勢いだけに片足突っ込んだ事業計画書。
これを片手に自分のダンスクルーであるSODEEPの皆にも相談をしたことがあった。
札幌でのカフェ兼スタジオの影響でイメージが膨らんでいたのもあり、自分の店舗計画はもちろん飲食とスタジオの共存である。
SODEEPのメンバーは各々のダンサーコミュニティも強く、彼らからはダンススタジオの部分での意見をもらっていた。
インストラクターは誰々がいたらいいよね、とか、ジャンルのバランスはどうか、とか、何人くらいインストラクターいたらいいよね、だとか。
当時はまだレンタルスタジオという業態の認知は今程でなく、この時の自分のスタジオの構想には所謂インストラクターを雇い、生徒を集め、タイムテーブルに沿ってクラスをやる、というものだった。
皆真剣に考えて意見をくれて沢山時間を割いてくれて本当にありがたかったと思うし、そして夜な夜な皆で集まって本件の話をしながらもくだらない話に脱線したり、ちょっと呑んだりというそんな時間がとにかく楽してしかたなかった。
このカフェ兼スタジオの構想で、同時に実は物件探しも少しだけしてみていた。
物件の中に内階段で上下2フロアになるような、もしくは2つの空間として使えるような物件を希望して、一応不動産屋に相談するのだが、無知で世間知らずな若造OHISHIは、普通の住居賃貸と店舗テナントでは物件取得費が圧倒的に違条件であることを知り始める。
圧倒的なバカだw
熱だけはあった若造の自分、圧倒的バカはとりあえず動けそうなとこだけでも動かずにはいられない、ろくに計算もせず無責任に行動していく。
住居賃貸で敷金1礼金1くらいなら諸々で概ね4〜5ヶ月分の初期費用だが、なんかよくわからないけど飲食店テナントは10ヶ月分とか、他にも色々とハードルが賃貸とは異なりなんかとんでもないことになっていた。
多少貯金はしていたがかき集めたところでたかが知れている。
順序がめちゃくちゃなただの世間知らずだった。
金は借りれば良いが結局のところまだ覚悟が無かったのだ。
少しだけ当時の自分をフォローするとしたら、まぁ今のようにまだ手元で簡単に情報を手に入れる時代ではなかったので、というか世の中的にはインターネット社会にはなっていたが、この頃の自分にまだインターネットの情報を優先するという常識と習慣が身についてなかったり、まだまだ時代はガラケーであることから、とにかく思いついたら頭より先に足が動いてしまい、結果このような計画性のないバカな順序を踏むことになった。
だが当然ながらこの時代にも普通にこれら成立させている立派な若者はゴロゴロいたわけで、勢いと熱だけは凄いが決して賢くはなかった20代の野望は、資金調達もできず周りを振り回し幕を閉じていく。
自己中な初期衝動でいろんな人に迷惑をかけてしまい、とにかく申し訳なかったと当時も思ったし、正直なところ今も凄く思っている。
が、容赦なく時は進む。
つづく。
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