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曽我兄弟の敵討ち
末代まで語り継がれるだろう……「日本三代仇討ち」の一つと呼ばれる「曾我兄弟の仇討ち」が、頼朝暗殺として描かれるとは。
『鎌倉殿の13人』の演出には、毎度驚かされ楽しまされます。
『曾我兄弟の仇討ち』は、戦前日本までは教科書に掲載されるほどでしたが、さすがに報復行動には違いないので、教育の場には出てこなくなりました。
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結局、曽我兄弟は二人とも殺されてしまう訳です。恨みを晴らすのも命がけです。
伝承では、その曽我兄弟の従兄弟(もしくは曽我十郎の子)が、一族に次々ひき起きる悲劇を嘆き、世の儚さを感じ、菩提を弔うために出家したとのことです。
その後、親鸞聖人の弟子になって『了源房』と名乗ったとか。
恨み、呪いの連鎖でうける人間の業苦。
「無限なものは二つある。それは「宇宙」と「人間の愚かさ」だ。」と言ったのはアインシュタインでした。
報復は、どこかで断ち切らないと、苦しみ悩みは続くことになりますね。