米百俵 今の空腹より未来への教育
「米百俵の精神」とは……。
戊辰戦争で貧困した長岡藩に、米百俵の差し入れがあった。当然、それが分け与えられると思っていた人たちをよそに、「その米を売って、学校を建てる」と言い出した人がいた。
小林虎三郎だ。
今でも、コロナ禍で世の中混乱し、生活が苦しい人が非常に多くおられる中で、「生活を保護するよりも、未来への投資」などと首相が言い出したら、そりゃ非難が集中するでしょう。
だから、小林虎三郎の決断は、とてもできることではない、とんでもない決断だったというのは、容易に理解できます。
今現在の空腹を満たしながら、それでも未来を見据えて投資する。なかなかできることではありませんが、その精神は心にしっかり留めて行動していきたい……と思ってます。
(漫画は『歴史人物に学ぶ 大人になるまでに身につけたい大切な心』第5巻より)