ひまじんのっぽ

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最近の記事

反省

小説というものを知らなすぎました。 最近、本をしっかり読み始めました。 今までエッセイは何度か読んでいました。 今回書いたものはどちらかという感情的なエッセイに近いものだなと感じました。 自分の経験はとても素敵なもので楽しく、自信を持っています。 そのことからエッセイを沢山書きたいと思います。

    • あの日の君に恋をした。最終回

      「あの日の君に恋をした。」 ぼくがいつもつけている香水。 それはとても良い香りだ。 ただ僕はその香りも好きだが、心がつけている香水の香りも好きだ。 だからいつも会った翌日は自分の香水を嗅ぐと、それは彼女の匂いだ。 バニラのような匂い。 この匂いを嗅ぐ度に君を思い出す。 僕を変えてくれた存在。 どうか、今の君が幸せであれ、 どうか、この詩が届いてくれ、 どうか、また君の姿を見せてくれ、 ひでは思い出の場所に向かった。 その場所はきっと他の人間は好んでいかないだろう。

      • あの日の君に恋をした。第13話

        あれから三日後ひでとココロは出かけた。 教会の裏にある墓石を見に行った。 その前に写真展に別々で見に行った。 その後合流して、カフェで買った写真をシェアした。 ひでは写真はわからないが、意見は言った。 「この写真さ昔の自分を見ているみたいで買ったんだよね。」 首がないバスケットボールのシュートを構えた姿のマネキンの写真だ。 昔、バスケは好きであるが本心でバスケをしていなかった。 その時、一番大切ななにかを失っていたと思う。 きっとそれは心だと皆は言う。たしかにそう思う。 ただ

        • あの日の君に恋をした。第12話

          それから数日間何もなく日々が過ぎ去っていった。 一週間がたった頃だろうか、 ココロから一通の変化球が飛んできた、 「今なにしてる?」 会いたいという感情が膨らんでいる状態に追い打ちをかけてきた。 シンプルで最強な質問にひでは心を一気に踊らされたのだ。 理性というより本能だ。 「暇してるよ~」 ひでは海外に来ても女性にそこまで興味がない。 というよりも人に興味が薄い。 そして、その中で一目置いている人間からの誘いだ。 嬉しいでしかない。ひではとても一途で純粋だ。 「今からうち

          あの日の君に恋をした。第11話

          大学の最寄り駅に向かう途中だ。 なごみに出会ったのだ。 良く思い返してみれば不思議でもない。 そう、なごみとは行く先行く先でよく会うことがある。 だからか余計運命があるならばと信じてしまう。 ただいつもと違うことがある。 それはなごみの隣に男がいるのだ。 「きっとこの人が前に行っていた彼氏さんか、」 ぼそっと声が漏れた。 ひでとは正反対で気の強そうな彼氏。 以前聞いていた彼氏像とは全く違う。 なんか裏切られた気持ちもする。 悲しい。嬉しい? よくわからない感情だ。 好きな人間

          あの日の君に恋をした。第11話

          あの日の君に恋をした。第10話

          1通の通知が来たのだ。 大学の時に好きだった子からだ。 ただひでは今クラブに遊びに来ていたのだ。 とても楽しくハイテンション、ひでがハイテンションなのはとても珍しい。 そのため余計にメッセージが来るのは嬉しいことだ。 留学が来る前に関係は切れていた。 というより自然に連絡を取らなくなった。 そんな子からいきなりの連絡にひでは少し気持ちが上がっていた。 「留学はどう?げんき?」 なんか急に現実に戻された感じがする。 それでも返信をしてしまう。 「元気だよ。そっちは?来週日本1

          あの日の君に恋をした。第10話

          あの日の君に恋をした。第9話

          なんて新鮮でよくわからない夢なんだろうか。 これに関して、自分でも全くわからない。 ただ新たな恋の予兆でもあるのかな。 半分寝ぼけながらふわふわしていた。 「早くしろ」という光の声がキッチンから聞こえてくる。 先に行っててほしいなー。 もっと寝てたいのに。 そう思いながらスマホをのぞき込むと遅刻ギリギリであった。 急いで準備をした。 そのまま授業へと向かった。 「おい、少女漫画にでも憧れてるのか」 笑いながら寝坊していない光に向かって煽りの言葉をひでは放った。 「どういうこと

          あの日の君に恋をした。第9話

          あの日の君に恋をした。第8話

          「僕はカメレオンだ」 この時に気が付いた。 今はカメレオンじゃないただ人にあわせてるだけなんだと。 変色はするけど濁っていてすぐにわかってしまう。 何物でもない僕が何者かになるために、留学を決意し、その日がやってきたのだ。 飛行機で遅延により8時間の足止めを食らってしまった。 どうやって振り替え輸送頼もう。 英語わからない。 たまたま迷子になっていた人に声を掛けたら日本人であった。 そう話してるうちに前から後ろから日本人がやってきた。 1人はペラペラに英語を喋れる子でその子

          あの日の君に恋をした。第8話

          あの日の君に恋をした。第7話(2)

          ライブが終わり、余韻に浸っていた。 その時だ連絡が一通来たのだ。 「温泉行くぞ!」 ライブ後で余韻に浸りたい反面語りたくOKを出した。 しづきと温泉に行った時だ。 先ほど会った、ねぎさんにお礼のメッセージを送ったらストーリーに載せてくれたのだ。 それからというもの心の中から失恋の悲しさは和らいでいった。 そして、今一番心に残っているもう一つも決着をつけようと思った。 そのため、それ以降その会社とは付き合いをやめたのだ。 「なんでだよ?お前がいないと回らないだろ?自分勝手すぎる

          あの日の君に恋をした。第7話(2)

          あの日の君に恋をした。第7話

          遊びに行く数日前にある一通の連絡が届けられた。 「ひでくん」 「ごめんなさい。今度のごはんには行けない。彼氏ができたの。」 あの日の風は背中を押してくれたわけではなかった。 むしろ、引き留めてくれていたんだ。 同時に涙があふれて心が苦しくなった。 その時、コンビニのバイト中で、動けなくなるほどきつかった。 ただ働かなければという義務感がゆえに感情が定まらなかった。 そこにクレーマーが追い打ちをかけてきた。 僕はついに感情が爆発してしまいそうになった。 そのクレーマーに向

          あの日の君に恋をした。第7話

          あの日の君に恋をした。第六話

          1月7日今日は決戦の日だ。 なごみを呼び出したのだった。 「授業の後話したいことあるからあってほしい」 そうすると思いがけず、軽く返事が来た。 「いいよ、駐車場あたりで待ってるね!」 それもそのはず、ひでがなんでこんなにも軽くOKがもらえたのか理解できなかったからなのだ。 今朝SNS消えてたのになんか反応が良い。 そして、朝どれだけ不安だったんだろうか。 周りも消されてるのかな?どうなんだろう。 そういう気持で胸が締め付けられそうであった。 ただ一安心できた。 「よかった

          あの日の君に恋をした。第六話

          あの日の君に恋をした。第五話

          ぼんぼんぼんぼん 会場には大きな音が響き渡っている。 今日はライブの日である。 「髪型良し、髭のそり残し良し、顔面、、、 うん大丈夫だ!ちゃんと寝れて、、ない」 そう、喜びのあまり寝れなかったのだ。 トレイで確認した後会場に戻った。 緊張はしていない。 …………たぶん 多分って毎回こんなことの繰り返しで、ふられている。 そんなことを考えている間に待ち合わせの約束の時間になってしまった。 ライブが始まる二時間前の集合は割と長いのかもと思いながらひでは、なごみ達がいるところに

          あの日の君に恋をした。第五話

          あの日の君に恋をした。第四話

          そこから学校で会えば微笑みを交わし、言葉は交わさない関係になっていった。 一年の月日が流れた。 気が付いたら新しい配属チームの発表があった。 「え、、」 そう僕は驚いた。なんて言ったのだろう。 なごみさんと同じチームであった。こんな軌跡はあるのだろうか。 僕はベッドの上で喜び飛び跳ねた。 授業初日がやってきた。 ドキドキしていて大丈夫だろうか。 「こんにちは」 かわいらしさもありながらどこか女の子らしいくない声がなごみの方から聞こえた。 面と向かって話すのは初めてであった

          あの日の君に恋をした。第四話

          あの日の君に恋をした。第三話

          毎日が楽しい。 康介は幸せだ。彼女と7年も続いているのだから。 そのためか、とても人に対して気が使えたり、良く物事に気が付く。 「ひで、最近ずっと機嫌がいいな」 それもそのはずだ 五月雨が明けた時、心が軽くなるのはごく自然のことだろう。 ずっと前からの失敗を引きずり、雨で歩きにくい道をあるいていると、またそこを歩くと考えるだけで気分が想い。ただその道が何もない道であれば歩きやすい。 なんなら自分で歩いて道を自分好みに変えることができるであろう。 そんな僕はこの恋がうまくい

          あの日の君に恋をした。第三話

          あの日の君に恋をした。第二話

          「今日から大学生活始まるのか~」 大学四年間の説明が初日である今日行われる。 なんでこんな誰も聞いてないようなものを聞きに行くのだろうか。 そう、大学に到着するまではそう思っていた。 大学についた瞬間入学式で見かけた子に出会った。 一瞬目が合った気がする。 「やっぱり」 これが運命ならきっとずっと一緒に歩んでいけるんだろうな。 そうおもったのも束の間 僕自身大学生までまともに人を好きになったことがないのだから。 人生において恋したことがあるのはたったの三回だけだった。 こん

          あの日の君に恋をした。第二話

          あの日の君に恋をした。第一話

          「僕は、変色がうまくできないカメレオンだ」 そう、僕は小林ひで。何にでも対応できるイケメンに憧れていたのだ。 モテたことはない。「『優しそう』『モテるでしょう』という社交辞令の嵐を受ける僕。」 気が付いたら、その場に必要な自分を演じてしまうカメレオンになっていた。 ………… 「ありがとう。出会えてよかったよ。カメレオンになれた」 カメレオンは光や熱を浴びると反射する仕組みを持っている。 ただ、変色するだけしかできなかった僕が変わるきっかけになったのは この先出会う、大切な人

          あの日の君に恋をした。第一話