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訳詞 『A Summer in Ohio』

さて、昨日に引き続き、訳詞シリーズ。
本日は、伊藤彩夏が歌いました『A Summer in Ohio』
映画「Last 5 Years」
これは、ミュージカルとしても、とても有名で、
昨年は日本でも上演いたしましたし、オフブロードウェイ作品の代表作です。

なので、高橋亜子さんや、他多数の訳詞があるのですが、
あえて、伊佐が訳しました。なぜか、単純にこの曲が好きだからです。
女性だったらレパートリーにしたい。

高価なMansion on a hill
借りるのVilla in Seville
でも最高なのはSummer in Ohio
今はゲイのKarlと一緒に芝居

朝のParisで散歩
馬車で行くのCentral Park
でも最高なのはSummer in Ohio
今は同室に元stripperと蛇 Wayne

成れるわ 今年のボンドガール 
医療ドラマも サーカスで大道芸
成れるの 長寿のBritish Queen 
子役のアニー 
いつでも気がおかしくなりそうな日々 
買い物にも半日がかり

ササクレにも耐えた
腐ったFishも食べた
そう最悪なのはSummer in Ohio
電波無い もう嫌 あなたに会いたい

あれは確かBorders in Kentucky
あなたの新作の書籍 立ち読みしてたの 
あなたの写真見惚れて

隣で先輩が偉そうに言う
「今更買ってもしょうがないだろ」
私は笑顔で  五冊は買ったわ

ナンパも口説きも 無駄よ 
私は見えるGuiding light 神に誓うわ 
これが私 全てあなたに捧げたから 
誰にもあげない

No! それじゃまるで修道女 
だから私は女優 
見せつけてやるわ これが最後だわ 
さよなら青春 Ohio!

冥土の土産にどうぞ 三途の川を進み
でも最高の夏 胸にしまって

地獄の猛暑見舞い 
あなたと分け合いたい
もう時間よ お客が待っている
ゲイのKarl 元Stripper 蛇のWayne
そして私から Love you!!

変な曲ですよね(小生の訳詞が変なんですよね、すみません)
可愛い曲なんですよ。
まるで、無造作に送られてくるLINEのトークの寄せ集めのような、そんなゴチャゴチャ感。
でも、一貫してるんです。
「私には、あなたしかいないの、だからこの仕事をやる」
めちゃくちゃ気持ちが分かってしまう。誰かのために、この仕事をしたいんですね。作中では、この気持ちが仇となってしまいますが。

これも、言語感覚を残しておきたいので、英語固有名詞はなるべく崩さず。
ミュージカルとしては、使いにくいかもしれないですね、でも表現するのは一緒。
メロディーや音が生きてなんぼなんで。

いやー、しかし良い曲。
個人的に、レッスンでも課題にさせるのが。この曲と、コーラスラインの「ナッシング」。
どーせ、小生が好きなだけなんですが、難しさの中に確かな意味や意図があるんですね。優れた楽曲でございます。

え、どうやって歌うのかって?
では、良いご案内をいたしましょう。
『Rolling 六本木クラップス』アーカイブ配信、6月16日までです!

映像切り替えも素敵なので、ぜひ!!

伊佐旺起

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