いさ おうぎ

伊佐旺起 俳優、歌手、舞台製作など。 出演作のおこぼれ話や、 製作物のお話などしていきます。

いさ おうぎ

伊佐旺起 俳優、歌手、舞台製作など。 出演作のおこぼれ話や、 製作物のお話などしていきます。

最近の記事

ザ・ファイナル・セカンド〜永遠の一秒1989〜 GPの朝

久々の投稿ですが、伊佐は大変有意義な経験をしております。 伊佐自身、小劇場芝居に立つのは初めて(たぶん)なのですが、それ以上に作品の壮大さに打ちのめされております。 「ザ・ファイナル・セカンド〜永遠の一秒1989〜」と題しております。お話は、1945年の特攻隊として編成された海軍士官3人が、1989年にタイムスリップするというもの。 タイムスリップって、どうなの?と、伊佐も最初に思いました。 しかし、作品の構成が巧妙になされていて、その必然性に心奪われます。 伊佐演じるは

    • 訳詞 『Oh What a Night』

      『Rolling!! 六本木クラップス』アーカイブ配信 本日最終日でございます。お見逃しのないよう! 最後の曲は、 「Jersey boys」より、 『Oh What a Night』 有名な曲である分、慎重かつ大胆に、 エンディングを飾るよう、訳しました。 清々しいですね。 ありがとう、の気持ちを込めて。 明日のために、その思いを込めて。 また、歌える日を楽しみに!! 伊佐旺起

      • 訳詞 『Hopelessly devoted to you』

        この曲、実は最初知らなくて! さや(伊藤)に、もう一曲何歌ってもらおうかなあ、と話していた時にしんちゃん(大村くん)が、薦めてくれました。 映画「グリース」より 『Hopelessly devoted to you』 短い歌ですが、とても味のある素敵な楽曲です。 オリヴィア・ニュートンジョンの甘い歌声が印象的ですが、 日本語で歌うと、なんとも歌謡曲。 「馬鹿・・・」とか言って、とても愛くるしいですよね。 この後に、悪になって登場するサンディーがまたかっこいいのなんの。

        • 訳詞 『For Forever』

          一番大変だったのが、これ。 「Dear Evan Hansen」より 『For Forever』 歌ってくれた大村くんと、推敲に推敲を重ねました。 歌い方が違ったりすると、やはりニュアンスが違うなあ、など。 でも、目指す先は同じ。ちょっとした言葉を変えたりしながら、 より自然に、そんなフレーズになりました。 僕が、どうしても「彼」とか人名を入れたくなかったものですから、曲の本質だけを研ぎ澄まして。「僕ら ただ二人」それだけで、届けられるように。 しんちゃん(大村くん)の

          訳詞 『Ease on Down the Road』

          映画「The Wiz」より 『Ease on down the road』 ダイアナ・ロスとマイケル・ジャクソンが目に浮かびますね。 そりゃ、原詩には敵わないんですよ。もう、ブラックミュージックの傑作ですから。タイトルの歌詞は、そのまま! もともと、この曲は「黄色い道を進もう!」という内容でして、 カカシに扮するマイケルが、ふらふらしながら(これが踊ってるんだからすごい)ドロシーと歌い踊るんですね。 でも、歩みを進めるのて、ドキドキとワクワク。不安と期待。緊張と希望。入

          訳詞 『Ease on Down the Road』

          訳詞 『Good Morning』

          梅雨ですね、皆様は気圧大丈夫ですか?小生は最悪です。 さて、そんな雨ソングと言えば、 映画「雨に唄えば」より 『Good Morning』 伊藤、大村と何やるか相談した時、一番初めに決まりましたね。 この楽曲なんですが、内容は至ってシンプル。 「一日語り明かしたね、もう朝だ!」 こんだけ。え、薄っ!!! まあ、古いミュージカルのダンスナンバーなので、逆に深いと、しつこくなるんですね。 そこで小生はどうしたかと言いますと、 大村くんの「某劇団ネタ」と伊佐と伊藤の「子役ネタ

          訳詞 『Good Morning』

          訳詞 『A Summer in Ohio』

          さて、昨日に引き続き、訳詞シリーズ。 本日は、伊藤彩夏が歌いました『A Summer in Ohio』 映画「Last 5 Years」 これは、ミュージカルとしても、とても有名で、 昨年は日本でも上演いたしましたし、オフブロードウェイ作品の代表作です。 なので、高橋亜子さんや、他多数の訳詞があるのですが、 あえて、伊佐が訳しました。なぜか、単純にこの曲が好きだからです。 女性だったらレパートリーにしたい。 変な曲ですよね(小生の訳詞が変なんですよね、すみません) 可愛い

          訳詞 『A Summer in Ohio』

          訳詞 『Another day of sun』 

          さて、ご無沙汰投稿でございます。 昨日終演いたしました、『Rolling!! 六本木クラップス』 たくさんのお客様にご来場いただき、本当に温かいライブとなりました。 今回は、打ちこみ音源に、タップダンスなど、盛りだくさんの演目でありまして、スタッフさまの多大なる協力のもとに成し得ました、心より感謝感謝でございます。 今回の公演では、伊佐が13曲中7曲を訳詞させていただき、歌っていただきました。 今日から、一周間、ひとつずつ紹介していきたいと思います。 何故かと言いますと

          訳詞 『Another day of sun』 

          新年 黒猫

          新年、あけましておめでとうございます。 各SNSで投稿していますが、今は田舎に避難中です。 そこには黒猫ちゃんがいて、とっても可愛いのです。 いつもの投稿内容とは違いますが、新年早々趣向を変えて。 この黒猫ちゃんが現れたのは、昨年5月のこと。 その時は手のひらサイズの子猫ちゃんだったのこと。 病院で診断してもらうと、男の子で、停留睾丸であるとのことでした。 そのうち病気の可能性があるので手術をしなければいけませんが、ひとまず去勢手術はしなくて良いかということらしいです

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」vol.5 二幕後半、あの初老の男

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」の配信、ご鑑賞くださいました方、誠にありがとうございました。 ご感想などいただければ、幸いでございます。 さて、配信も終わりましたので、最後までのネタバレを。 「第九の初演など、ウィーンでやりたくない」1822年、アントン・シンドラーはルートヴィヒの秘書としてウィーンに降り立ちます。道に迷っていると、偶然に甥っ子のカールと出会います。カールは家を教えてあげますが、どこか遠い目をして、シンドラーは少し気がかりです。 ルートヴィヒの部

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」vol.5 二幕後半、あの初老の男

          ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.5 日本初演の布陣、アンサンブルキャスト

          先日、WOWOWでの放送が決定いたしましたね! 達成さんダニエル、和樹さんアンダーソン、堂珍さんジャックの回が2月26日(土)19時に放送とのことです。 まだまだ熱が冷めていないですねえ〜 是非!! 刺激的なキャストに溢れたミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」の初演ですが、魅力的なのはアンサンブルキャストにも! アンサンブルキャストは、自分を含めて16名。皆さま、本当に素晴らしいベテランの方々ばかりでした。 今回は作品内での順を追って、ご紹介させていただきます。 作品

          ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.5 日本初演の布陣、アンサンブルキャスト

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」vol.4 一幕後半とニ幕前半、中年期

          一昨日より始まりました、「ベートーベン先生の曖昧日記」アーカイブ配信!! 税込2,000円で発売中でございます。詳細は下記に! さて、初恋に敗れ、己の音楽の執着に気づき、打ちひしがれたルートヴィヒ。 時は1801年。ボンはフランス革命軍に完全占拠され、音楽家の道は閉ざされました。フランツ・リースは16歳になった最愛の息子フェルディナントに、何としても音楽家の夢を叶えさせるべく、ウィーンで活躍しているルートヴィヒのもとへ弟子入りさせることを決めます。 ここからはコメディらし

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」vol.4 一幕後半とニ幕前半、中年期

          ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.4 日本初演の布陣、メインキャスト

          今回の「白井版 ジャック・ザ・リッパー」 どこまでも見せつけてくれました。 やはりそれは役者さんとの化学反応。プリンシパルの皆様とは、全員初共演ですが、これがまた刺激的な皆様でして。 木村達成さん、今回ダニエルと絡むシーンが多いのですが、とにかく「闘志」漲る方です。 ダニエルって「不器用な愛」の持ち主だと僕自身思っているのですが(伊佐の勝手な見解です)、それが「怪物」に変貌していく「獣」の目を持っているんですね。 稽古場ではいつもマスク越しだったので、目ばっかり見ていました

          ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.4 日本初演の布陣、メインキャスト

          役者の生きる世界で

          今日は「ジャック・ザ・リッパー」「ベートーベン先生の曖昧日記」についての記事投稿と思っていたのですが、こちらの内容で。 役者とか俳優って、何の保障も無いし(自分でやりくりしますが)、もはや職業とも言えるか分からない。資格もないし、権利もない。ただ、その仕事ができることに幸せを見出せるか、と言われてしまう。 決して構わない。職なしだろうが、文無しだろうが、ヘタクソだろうが、理解できないと言われても。やりたいから、やる。 そして、仲間がいる。ともに分かち合える仲間が。互いに

          役者の生きる世界で

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」vol.3 一幕前半、青年期まで

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」。簡単に作品概説をしていければと思います。 「あの男は、誰?」舞台を飾るのは、たくさんの棚といくつかの椅子。乱雑に積み重なった本や楽譜。ワインや空瓶、洋服の山。仄かに揺れるランタンの灯り。 そこへ、出演者がぞろぞろと登場します。一様に本を持って。音楽と言葉。そして、彼らの目線は客席の先にいる、「あの男」に。 こんな導入で、お客さまを「ベートーベン物語」に巻き込んでいきます。そして、お客様も出演者も作り手も、みんな一様に 「ベートー

          ミュージカル「ベートーベン先生の曖昧日記」vol.3 一幕前半、青年期まで

          ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.3 白井晃という男

          白井晃さんの作品は、子供の頃より観劇しておりました。 僕が初めて観た作品は、ミュージカル「星の王子様」。宮崎あおいさん主演の、新国立劇場中劇場での公演です。 当時、まだ新国立劇場の舞台に立ったことがなかったものでしたから、最後に王子さまが砂漠を歩いていく時、「え、こんなに奥まで進んでいけるの?」という素朴な疑問を感じておりました。 数年後、実際に中劇場の舞台に立った時、「確かにこりゃ広いな」と思いましたが、「ここまで惜しみなく使うんだなぁ」と思いました。 今回も「惜しみなく

          ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」vol.3 白井晃という男