[モンハンNOW]|気合でもぎ取る執念の逆鱗
ただひたすらに、大連続タマミツネを探す『モンハンNOW』。
何しろ野良ミツネは殆ど居ない。居ても大抵★7以下であり、小銭をくれるだけの存在だ。我々が欲しているのは逆鱗のみであり、極論すれば、それ以外の素材は自動的に換金してくれても構わない。それどころか、いっそ換金してくれなくとも結構だ。初心者に無償提供してあげたい。
故に我らは、大連続狩猟を探し続けるより他ないのだ。チケット消費を省みる暇などない。
しかし、そう簡単に逆鱗は出ない。
2度目の大連続も空振りだ。
3度目の正直もなかった。
この間、遭遇した★8以上は全て倒している。当然、可能な限りマルチ募集をした上で、尻尾の切断も怠らない。しかし、イベント終了間際というこのタイミングにもかかわらず、尻尾への執着がないハンターが多い点は意外だった。
ライトや弓でも、尻尾切断の手段はある筈なのに、そういった気配は殆ど感じられない。それどころか、太刀や双剣でさえ爪や後ろ脚を殴り続けるハンターが多く、切断しきれずに終わることも何度かあった。尻尾切断がモンハンの華だと信じて疑わない私にとっては、不思議で仕方ない。
基本的に、私はジョーガンス「暴銃槍グラグリード5」でタマミツネ戦には臨んでいる。太刀でも構わないのだが、最速で爪を破壊できるのは恐らくジョーガンスだろう。爪を割って一度寝かせてから、尻尾に杭を撃ちに行くのが基本の戦術となっており、そこまでの動きはパターン化できている。爪を割るタイミングも、あるは程度コントロール可能である。
咆哮後の肉質変化を待っても良いが、パーティーメンバーにはなるべく負傷してほしくない。となれば、可能な限り咆哮前に爪を割りたいし、余程のことがない限りは実現できている。それでも、ダウン中に頭を殴り続けるハンターは多いのだ。充分な数の逆鱗を集め終えたプレイヤーなのかも知れないが、そうであっても、協力してくれると助かる。いっそ攻撃してくれなくとも構わない。
他のプレイヤーに文句を言いたくはないけれど、背ビレが破壊されると流石にガッカリしてしまう。もっと逆鱗がドロップしてくれさえすれば、笑って見ていられそうなものだが、現実はそう甘くないのだ。
夕食後、虚ろな瞳でマップを見ると、近所に2つの大連続ミツネが発生していた。
夕食の片づけを後回しにして、妻に散歩へ出る旨を告げると、「今からァ?」と怪訝な顔をされた。しかし、今は急を要するのだ。鍵とスマホだけ身に付けて、私は家を飛び出した。
がっ……駄目っ……!
ええい!クヨクヨしている暇はない。次だ次!
そうして本日最後の大連続へ突撃すると…
漸く逆鱗がドロップしてくれた。1枚だけではあるものの、部位破壊報酬から出てくれると少し嬉しい。少し悩んだ末に、倍化もしておいた。
これで一応、武器の最終強化分は確保できた。一歩手前までで止めて、防具へ回すかどうかはアプデ後に判断しよう。
現時点で、タマミツネの討伐数は727体となっている。
武器の強化が終わっており、その上在庫まで確保できているジンオウガとイビルジョーは500体強であることからも、タマミツネの渋さがよくわかる。私が経験した限りの、少ないサンプルであるとはいえ、結構な渋さではないだろうか。恐らく、ジンオウガやイビルジョーは、討伐数の半分程度が★7以下の個体であろう。★8以上だけを比較すれば、かなりの差になる筈だ。
今回のイベントも残り1日となった。昨日で終わると思っていたが、明日まで続くと明記されている。
その後の水曜は、何故かまた空白の1日となるようだが、何故こんなにも歪なスケジュールになってしまったのだろうか。前回の虚無デーは一体何だったのか。そして何故、ジンオウガは1日少なくなってしまったのか。
その答えは、神のみぞ知るところだ。