[METAL MUTATION]│遂に発売!!サイバーパンクローグライクアクション
かなり遊べるデモ版が配信されていたものの、発売予定日になっても全く動きのなかったローグライクアクションゲーム「METAL MUTATION」が、このゴールデンウィーク中、唐突に発売された。
METAL MUTATIONをザックリ紹介
同様のタイトルとどう違うのか
本作は見下ろし型ローグライクアクションゲームであり、敵を殲滅した後の3択からスキルやバフを選択しながら階層を進んで行くという、それだけ聞けば良くあるタイプのゲームだと感じられるだろう。しかしストアページにもある通り、かなり硬派なSF世界と自由度の高い操作性、そしてエンドコンテンツ的な部分はマルチプレイが可能な作りになっており、同様の作品群とはかなりの部分で差別化ができているのだ。
ステージは破壊の痕跡が残るビル内部といった感じの屋内が多く、出現する敵もサイボーグや生体兵器といった具合であり、これだけでも洞窟の中を剣と魔法で切り抜けるタイプのゲームとはかなり違った気分でプレイできるだろう。
戦闘について
本作のアクション部分も気合の入った作りで、ゲームパッドであればほぼ全てのボタンを使う必要がある。
しかしこのお陰で任意の攻撃を繋いでオリジナルの即興コンボを考えたり、展開によって回避とパリィを使い分けたりといった戦略で臨機応変に立ち回ることが可能になっている上、キャラクターのモーションもしっかり作られているのでアクションゲーム欲を充分に満たしてくれる。私は見下ろし型デビルメイクライと言って遜色ないデキだと思っている。白髪で赤い服だし。
更に道中で選択可能な「属性」が、アクションを更に複雑且つ爽快感溢れるものへと押し上げている。
属性を付与できる行動は以下の通り。
属性を付与することで同じ武器や動作でも全く異なるモーションや性能となり、武器選択だけでなく属性選択によって攻略の幅は無限に広がる。その上属性の数値を強化することも可能になっているのだが、こちらはランダム要素も含まれるため、周回毎に違った味を楽しむことができるだろう。
また、各階層の最奥にはお決まりのボスが配置されており、これもまた大型で迫力のあるサイボーグが揃えられている。
どの敵も魅力的でカッコイイ上にド派手な攻撃を繰り出して来るが、予備動作や攻撃範囲予報、硬直などが丁寧に用意されており、今のところ理不尽さを感じるようなボスは確認できていない。
ボスを倒すと一定時間ボスの姿に変身する「Boss Transformation Skill」を獲得可能。
一見ダルそうな育成要素は…
更に本作には成長要素も取り入れられており、繰り返しプレイして経験値やゲーム内通貨を貯めることでステータスを強化したり新しい武器を購入したりできる。
レベリングや育成といった要素がニガテな私だが、今のところ本作の育成要素は苦痛にならない。レベルを上げる為の経験値は敵を倒したり道中の箱を壊したりすることで手に入るので、気付いたらポイントが貯まっているという感じである点と、レベルが上がっても敵の強さは据え置きなので周回を重ねることで少しずつ強くなる感覚が味わえるジワジワ感が丁度良いという点が良い方に作用しているのだと思う。
経験値と武器の購入に使う「Weapon Badge 」は、集中的に稼げるステージや課題も登場するので、これらを焦って集める必要は特に無いだろう。(これとは別に「Zed Cash」という周回内通貨とも言える通貨が存在し、こちらは現周回内でのみ利用可能な通貨となっている。慣れないと混同しがちな要素ではないかと思われる。)
何度も死んで強くなるタイプのゲームでありながら、必死になって何度も周回するといった作業感が無いのは素晴らしい。
武器の購入は最初から用意されている物の他に、特定のエリア到達で解放されるタイプの物もある。全てを購入するだけの額は比較的簡単に集まるので、私は全てを購入した上で尚余剰がある状態だ。しかしまだ見ぬ強力な武器(あるのかどうかもわからないけど)に備え、貯金を怠るわけにはいかない。
景色を楽しむ
各ステージのギミックや背景にも本作の魅力は詰まっている。
攻略を進めれば進めるほど、新たな環境や景色を楽しむことができ、そこに登場する敵もまた環境に合ったものが用意されていて何だか嬉しい。
道中にはカネ(Zed Cash)次第で攻略をサポートしてくれるキャラクターが登場することもあり、彼らの個性的な容姿や言動もまた面白い。
これらのサポートキャラクター達は気付くと拠点に居座るようになり、いつでも会話を楽しむことが可能だ。ただ今のところ会話以外で役に立つ働きをしてくれる者は確認できていない…。
マルチプレイについて
一定のエリアまで進むと、マルチプレイが可能なエリアへと進める「The Shelter」へ進入することになる。
ここでマッチメイキングすることで、現時点のスキルと装備のままマルチプレイ専用ステージに参加できる。多分。
というのも、私は今のところマルチプレイで遊んだことが無い。参加してみたい気持ちはあるのに、部屋が見付からないのだ。プレイヤーの全員が全員マルチに参加したいとも限らないし、それより何よりプレイヤー人口自体が少なすぎるのだろう。悲しい。
とは言え、このエリアはソロでも出撃可能になっているし、ある程度慣れれば充分に戦っていける。
ここでしか手に入らない装備品も多いので、是非とも積極的に攻略を進めて行きたい。
ソロ周回の先
ソロでの周回もまだまだやれることが沢山残っている。
本作には敵に任意のバフを付与して難易度を上げる機能が用意されている。このバフが10種類*3段階存在するので、最終段階をクリアするまでの道のりは険しいものだろう。
武器の潜在能力を解放するのに必要な条件でもあるので、色々な武器を試しながらこちらの攻略を進め、並行してマルチの部屋も探し続けていこう。
twitchでの配信なども視野に入れつつ・・・。