帰ってきた我が子とお父さん
久々にネカフェで一夜を過ごした私は、賑やかな寝息やイビキ、キーボードやコントローラを操作する音、どこかで鳴り続けるアラームに包まれながら目を覚ました。時刻は８時になろうかというところだった。半分寝ながら銀レウスを倒し、朝イチの逆鱗を獲得した。
歯ブラシを買い忘れたので口だけゆすぎ、顔を洗って外に出た。昼過ぎには、キャンプに出掛けた上の子を迎えに行かなくてはならない。それまで秋葉原のハンターと共闘してまわろうか。そんな考えは、外に出ると霧散した。やっぱり帰ろう。そしてシャワーを浴びよう。
雲ひとつない空の下、電車に乗って家に帰った。朝から疲れ果てている妻と、ワガママ放題にも飽き始めた下の子が揃ってグッタリ出迎えてくれた。私はゆっくりとシャワーを浴び、再び身支度をし、今度は３人で家を出た。
昨日一日、食事を蔑ろにして遊んでいたので、とにかく空腹が続いていた。そのせいで、普段なら絶対に選ばないタイプのラーメンをチョイスしてしまい、無事に後悔した。
下の子が「ｺｲﾉﾎﾞﾘ…」と言っていたカップの柄。
独居房のような喫煙所で一服し、上の子を乗せたバスを迎えに行った。トボケた顔で登場した我が子だったが、眩しい笑顔でキャンプの楽しさを語ってくれた。子供達は皆一様に疲れを滲ませており、先生方はそれに輪を掛けてお疲れの様子だった。本当にお疲れ様でした。
疲れている筈の上の子は、帰りたくないと口を尖らせた。どこへ行きたいのか尋ねると、「秋葉原」と答えた…。結局私は２日連続の秋葉原となってしまった。今日も多くのハンターが集まっていたものの、昨日ほどではないように感じた。
我が子が望むタピオカを買い与え、UDXで電車を見ながら走り回らせ、私は狩りに勤しむ…のが理想ではあったが、やはりそこまで集中して遊ぶことはできない。ヨドバシの上で夕食を取り、何故か玩具を買わされて、急いで帰って寝てもらった。ゆっくり身体を休めるんだぞ。
最終的に、レア６はあまり集まらなかった。途中から倍化もサボっていたが、今のところ武器を作る予定も無いので特に問題ないだろう。今回の討伐数は【金：115、銀225、ネギ：９】だった。ネルギガンテは本当に全然いなかったし、背景変更による超絶強化で不愉快極まりなかった。体感的には1.5倍くらいの強化だし、討伐に失敗することすらあった。
イベント最後の金レイアは、ご近所さんとスタンプを出し合いながら楽しく討伐できた。報酬こそロクでもないが、顔も知らないご近所さんとのご縁はプライスレスだ。イベント中、最も楽しい戦闘だったかも知れない。