子供と美容院
緊急事態宣言の再発出や飲食店含めた国民への再びの「お願い」、そして仕事初めを目前に控えた本日、メインクエストはコチラである。
メインクエスト:上の子と二人で美容院に行く
二人とも最後に切ったのがいつだったか思い出せない程ボサボサになっており、しかもこれから尚更外出がしづらくなる情勢でもあるので急いで切ることにしたのだ。必要火急の外出である。
昨年の秋頃、家内の実家へ身を寄せていた頃にも美容院へ連れて行ったのだが、その頃の我が子は1ミリたりとも切らせない警戒態勢であった。
気付けばそれから3ヶ月程も過ぎていて、「男子、三日会わざれば刮目して見よ」の慣用句通り我が子にもそれなりの成長が見られる。
いつの間にか人見知りよりも人への興味の方が上回るようになっているようで、警戒しながらも知らない人と話をできるようになってきた。しかもかなり長い時間を独りで遊んでいられるようになったので、今回は勝算があった。
以上のことから、少なくともキッズスペースを備えた店を選ぶことにして、更に家から徒歩10分程度の範囲内で探した。美容院の数自体は結構あるのだが、急な予約に対応できる店は1件だけであり、やはり緊急事態宣言を目前にしていて駆け込み需要があるだろうことが窺い知れる。
■いよいよ出発
店に着くまでの間に寝てくれることを期待していたのだが、残念ながら我が子はピンピンした状態で店に到着し、入店する私の後を少し警戒の色を滲ませながらも元気についてきた。緊張しながらも、本人なりに頑張って場に馴染もうとしている感じがする。
私がカットされている間は、本人の中で最近ブームの「ドラえもん」を観ながらオモチャで遊び、途中で飽きたものの周辺をウロウロする程度で済んだ。私を担当してくれた方も同い年の子供をもつ母のようで、流石に扱い慣れていたし、そのせいか我が子もリラックスしているようだった。
■我が子に鋏が迫る
私のカラーリングが始まると、いよいよ我が子のカットが始まった。
今回はどうなるのか…とハラハラしながらチラ見していたが…。成長した我が子は実に大人しく椅子に埋もれていた。お姉さんからの問い掛けにもきちんと対応し、抵抗の色も見られない。若干の警戒心は見て取れるものの、鋏やバリカンに臆する様子は無く、私は胸を撫でおろしつつ、その姿を撮影して妻へ送った。
それでもやはり視界に私が入っていないと不安なようで、シャンプー台へ移動した時には断固とした抵抗があったようであり、私の隣でカットを継続することとなった。
■感想戦
サッパリした我が子は、会計を済ませると愛想を振り撒きながら店を後にした。以前ならば「バイバイは?」と促しても俯いたまま勝手に出て行こうとしただろうから、特に大きなストレスを抱えることもなく気持ちよく散髪されていたのだろう。お父さんは嬉しい。
その後はご褒美に甘いパンを食べさせてやり、どういう思いで大人しく居られたのかを尋ねてみようとしたが、店内の音楽や初めて食べるパン・オ・ショコラや気を利かせて作ってくれたラテアートのクマさんにテンションが上がり、全く要領を得なかった。
人間らしく"お話"ができるようになったとは言え、まだまだチビッ子だ。きちんとした会話になる日が楽しみではあるが、それはそれで寂しくなりそうな気がする。
子供に気を取られ過ぎて、眉カットしてもらうのを忘れていた。店の人も忘れていた…。
サブクエスト:妻たちと合流する
一方その頃、妻は下の子を抱きかかえて区役所へのリベンジマッチに挑んでいた。折角なので新宿あたりで合流して何か食べて帰ろうかという話をしながら、私はもう暫く上の子と散歩を続けることにした。
しかし本日確認された新規感染者数の不穏な数値を確認し、右往左往しているうちに日は落ち、そして気付けば上の子はベビーカーで寝落ちしていた。満員電車で移動する人々の姿を目の当たりにすると、多くの人が行き交うであろう場所へわざわざ出向く必要はないのではないかという結論に至った。
そういうわけでサブクエストは未達成である。
おわりに
そう言えば今日は誕生日で、公私問わず色々な人がお祝いのメッセージなりメールなりをくれた。祝ってくれる人が居るというのは幾つになっても有難いものではあるが、また無為に歳を重ねてしまったなという感覚が無いこともない。
それはそうと「RISK OF RAIN2」が面白くて辞められない。明日は仕事初めだ。どうしよう。