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[SDガンダム バトルアライアンス]│NORMALをクリア
自宅療養開始とともにひっそりと始めていた「バトアラ」。
遠い昔に見た夢
かつてセガサターンで「G-CENTURY S」を遊んでいたことにより、その後プレステで「GGENERATION」や「ZERO」、「F」、間をあけて「NEO」とシリーズを追い掛けた。残念ながらSEEDについてはアレルギー的な反応が出てしまうので、その後のシリーズを手に取ることは殆ど無かったが、∀の魅力に気付いた頃に出た「PORTABLE」を買って遊び倒した。その後久々に復帰したのが「GENESIS」だった。しかし何だか自分の知っているGジェネとは違う感じがして、あまりプレイせずに棚の奥へと追いやられてしまった。
一方でPSPの名作シリーズである「ガンダムバトルシリーズ」も「アサルトサヴァイブ」までは追い続け、凶悪なドロップキックや人間の目で追える限界を超えた挙動のF91、EX-Sなどを見ては友達とゲラゲラ笑いながら遊んでいた。
これらは何れも地味な機体、マニアックな機体を気の済むまで量産したり改造したりしながらジックリと闘わせることが可能であり、やたら強い量産機を作る、或いはワンオフ機の編隊を組ませてニヤニヤすることが大きな魅力であった。
そんなゲームが融合したら…そんな昔の夢が令和の今になって叶うことになったのだ。それが本作「SDガンダム バトルアライアンス」である。多分。
SDガンダム バトルアライアンス
Gジェネでカッコ良く動いているSDガンダムを自分でも操作したい…そんな少年たちの夢は現実のものとなった。かつてオープニングムービー等で使われていたハイエンドCGを上回るモデリングのモビルスーツたちをグリグリと動かせる。これだけでオジサンはグッと来てしまう。
メインタイトル前のオープニングムービーこそやや精彩を欠くものの、きちんと見応えのあるものが用意されている。
賛否分かれそうなオリジナルのストーリーやオリジナルのキャラクターも、そこまで悪さはしなさそうに見える。
第一印象は悪くなかった。
序盤
そして始まる1年戦争。当然最初はジムザクを駆り、戦場を走り回る。懐かしの名シーンに浸る。唐突に知らない機体が出てきて自前のジムは苦戦を強いられる…。
…良いじゃないか。
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少しずつ強くなってゆくモビルスーツも良いし、慣れないと追いつけない敵の動きも悪くない。なかなか貯まらないCAPITALの調整は少し渋すぎる感じもするが、「次はどの機体にするか…」と思案しながら遊べるし、オートセーブを切っておけばやり直しも可能になっている。このあたりの仕様を見るに、渋めの財政状況は結構考えられた上での調整なのかも知れない。
そうやって少しずつ進んで行くと、やがて魅力的な機体がアンロックされるのだ。
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魅力的な機体は完成したけれど、前述の財政難からすぐに実践投入することは難しい…では前のミッションで少し稼いでこようか。というような、ちょっと懐かしいカンジのする作りになっている。この点はストーリーをポンポン進めたいプレイヤーからすれば煩わしく感じられるだろう。
昔のシリーズにはストーリーらしいストーリーが無かったような気がするので、こういった進行具合でも特に違和感は無かった。しかし本作には割と複雑そうなストーリーが序盤から展開されており、そのためかテンポが悪く感じられてしまう点は残念だった。
私は基本的にアクションゲームのストーリーパートはスキップしてしまうことが多いので、本作についても最初は気にしないようにしようと思っていた。しかし戦闘中も頻繁にオペレーター等の外野がベラベラ喋るので、それならばと改めてストーリーを追い掛けることにした。
クリアした今となってみればなかなか面白いストーリーだったのだが、序盤は邪魔に感じることも少なくなかった。ストーリーを先に進めたいのに、戦力が伴わず(若しくは新機体を使いたいが為に)クリア済みのステージを周回したい。どちらを選択するかはプレイヤー次第だが、新機体をすぐに使いたたい!という欲求を満たすのは困難である。
懐事情によって思うように改造の進まない序盤は、このあたりの微妙に噛み合わない感じが窮屈に思えてしまうプレイヤーも多いだろう。
逆に、好みの機体をジックリ使い倒したいというプレイヤーにとっては、なかなか良いシステムではなかろうか。
中盤
中盤以降は「セラヴィーガンダム」に頼り切りだった。私はこの機体について何も知らないし思い入れも何も無い。ただ00の機体の中では格好良く感じられたのだ。
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「ガンタンク」→「ジム・スナイパーⅡ」→「セラヴィーガンダム」と、シューターしか使っていないのだが、他のカテゴリに魅力的な機体が居なかった。インファイターは大好きなMSである「ガンダムエピオン」が出てくると信じ、完成までは使わないと決めていたし、主役機で好きな機体は「F91」くらいしか存在しないのでオールラウンダーは余程のことが無い限り使わないような気がする。
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というよりも立ち回りはどう考えてもシューターが一番簡単なので、1周目クリアまではシューターだけ使っていれば良いのではないだろうか。ある程度敵の動きを覚えない限りインファイターは活躍しづらそうだ。
セラヴィーガンダムについてはメインサブとも使い易く、格闘のモーションも悪くない。その上防御系のステータスが高いので最後まで使っていけそうな機体である。
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そのまま思い入れも何も無いセラヴィーと添い遂げるしかないのか…と思っていた矢先、遂にヤツが登場した。
終盤
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「ガンダムF91」である。
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初めて作った8等身ガンダムのプラモデルは、当時発売されたばかりのF91だった。今は亡き祖父に買って貰って、工具も何も無いのでハサミ1本で作り上げ、テープで補強してもバラけてしまうくらいまで遊び倒した。
そんな思い出のF91が遂に完成してしまったのだ。その上シューターである。しかもMEPEコントロールできる。
SPAがスカりやすいというバトルシリーズの伝統を見事に踏襲した本作に於いて、時限強化系のSPA持ちはそれだけでアドバンテージと言えるだろう。そういう意味ではセラヴィーも充分に強かったのだが、F91はSPA中に倒した敵のドロップまで強化されてしまうので、完璧としか言いようのないMSである。巷では金策にも多く採用されているようだし、マルチに行けばF91が質量を持った分身どころか量産されているのではないだろうか。(ちょっと挙動がバグっぽい気もするので、他の機体にテコ入れする形で調整されれば尚良いと思う)
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キュベレイも同系統のSPAだが、火力が大幅に上がる代わりに効果時間が短く使いどころが限定されてしまう。
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ということで結局最後までF91で駆け抜けた。
現在
本作は1周目クリア後に漸く本格的に始まる感じの設計になっている。
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大きなところで言えばハードモードの解禁であり、これによってよりレア度の高いパーツが増えたり限界突破3回目ができるようになるので、既存の機体も大幅に強化される。
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更に機体自体も増えてくるので、ここから漸くバトルシリーズらしくなってくるのだ。
ただ既存のシリーズのように、あまり無茶苦茶な強化は今のところできないようだ。昔は最大強化のブースト1回でステージの端までカッ飛んでいくようなイメージだったが、本作に於いては割と控え目な強化に抑えられている。
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現在はF91の強化をひとまず終え、エピオンの練習をしながら2周目を楽しんでいる。インファイターは「ジ・O」も面白そうだし「∀ガンダム」も使いたい、まだまだ財政難は続きそうだ。
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とは言え獲得可能なCAPITAL自体が大幅に上がるので、これまでよりも快適にプレイ可能である。基本的には順番通りにHARDでもクリアを進めているが、思ったよりも面倒には感じられない。寧ろこれまで以上のモチベーションで臨めている。
キーコンフィグについて
基本的にはデフォルト配置でクリアしたい派の私だが、本作のデフォルト配置は厳しすぎる。パッドを使っている場合、デフォルト配置だとブーストしながらの視点変更が困難なのだ。
それでも序盤は我慢して使っていたが、中盤以降は流石に耐えきれなくなった。
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ガードも使いづらく感じたので配置を変更し、変更が利かない同時押しアクションを考慮した上で上記のような配置に落ち着いた。本当はメイン射撃をLRのどこかに配置したかったのだが、同時押しアクションがグチャグチャになって混乱しそうなので諦めた。
スペシャルアタックはL3+R3とかに変更できればしたいのだが、どうにかならないだろうか…。
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因みに私はこの画面で初めて急速落下の存在を知った。チュートリアルしない勢の悲しき姿である(未だにフリー以外やってない)。
ストーリーについて
割と良かったのではないだろうか。ガンダムへの深い愛情が感じられた。
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各ガンダムのオイシイとこ取りをする為に、かなり頑張って作られたストーリーであると感じた。
SEED以降のガンダムについては詳しくないので何とも言えないが、バトルシリーズらしいガンダム愛の詰まった作り込みだったと思う。また、どんなシーンでも森口博子の「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」を流せば大体名シーンぽくなるので、カスタムBGMの恩恵は大きい。
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若い頃ならばオリジナルキャラの発言に苛立ったかも知れないが、オジサンとなった今は笑って見ていられる。ただオリジナルガンダムだけはどうしてもカッコ良いと思えず、しかも強さや特別感の演出がイマイチであり、そこだけは残念だった。昔のGジェネに出てきた「フェニックスガンダム」に似ており最初こそ「おぉっ!」と思ったのだが、関連性も無さそうで更に残念だ。
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そういうワケで、読み飛ばすことなくストーリーも最後まで追うことができた。そうでない人も多いだろうが、この手のゲームで他にうまいストーリーを考えようとしたらかなり大変だろう。
そもそもストーリーなんて必要ないと言ってしまえばそれまでだし、私もどちらかと言えばそっち側なのだが、それでも今回のストーリーは有って良かったと言える。
おわりに
ザックリと振り返ってみたが、書きたいことが多くて纏まらなかった。それくらい面白いゲームなのだが、そこに至るまでのハードルは若干高めに感じる。そのあたりも含めて懐かしい雰囲気を感じるゲームだ。
登場作品が多いこともあって量産機が少なく、従来のバトルシリーズのようなニッチ機体が減ってしまった点は少しガッカリだった。ガンダムを並べて遊びたいプレイヤーの方が大多数だとは思うので仕方ないのだろうとは思うが、昔の尖った雰囲気を期待しないでもなかったので、思ったよりも丸いゲームだなという印象だ。
ただアクションやシステムまわりは充分に硬派なので、苦痛に感じる人も多いだろうが、私は寧ろ評価すべき点であると思っている。
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まだまだこれからのゲームではあるので、少しずつ戦力を拡充しつつマルチデビューもしてみたい。DLCも楽しみだ(ビグ・ラングの回し蹴りを強く期待している)。