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予防接種に耐えた子供たちと、何も我慢していない父親

今日は子供たちの予防接種を予約していたので、一家総出で近所のクリニックまで繰り出した。コロナの影響で、こういう予約を取るのが結構大変なのである。そういうわけで、平日の昼間くらいにしか設定できなかった。

私はリモートワークということで出社せずに済むが、そうも行かないという家庭は大変だと思う。子供が1人ならば何とでもなりそうだが、2人以上となると別日に分けることも検討せざるを得ないのではないだろうか。

初めて付き添った予防接種

ゆっくりと起きて起き抜けのコーヒーは飲みつつも慌てて準備を済ませ(朝から子供たちの世話をしながら出掛ける準備をしてくれていたにも関わらず、のんびりとベッドから這い出した私に文句もひとつも言わずに笑顔を向けて「おはよう」と言ってくれる妻は、本当に慈愛に満ちた人だ)、いそいそと出掛けた。

クリニックに着くと手早く検温を済ませ、下の子から検診ということになった。妻から幾つか気になる点を質問していたが、特別異常があるわけでもなく順調に育っているようだった。特に泣きもせず淡々と終わり、同様に上の子についても滞りなく終わった。上の子はここ数日、歩き方に少し違和感があるように見えるのだが、痛がることもなく関節も正常に稼働しているということで経過観察ということになった。

そしていよいよ注射の時間がやってきた。上の子が先に接種して泣いてしまうと手が付けられないだろうということで、下の子から始めることにした。

いよいよ注射

残念なことに私は注射が大の苦手で、採血など以ての外だ。針を見ることができないし、横になっていないと倒れてしまう。採血が嫌すぎて10年ほど健康診断から逃げ続けているほど嫌だ。映画でさえ注射のシーンでは目を背けるし、最近はワクチンの話題があるせいでニュースの映像でも頻繁に注射の映像が流れるので画面を直視できずにいる。子供が注射されているところに居合わせて立っていられるかどうかも不安だったので、上の子と私は廊下のベンチで待機することにした。

ほどなくして下の子の泣き声が廊下に響き渡り、上の子の表情にも緊張が走る。ウルトラマンエースのソフビを握る手にも力が入っていた。今のうちから泣かれてしまうと注射どころではないので、必死に注意を逸らし、何とか警戒心を解きながら診察室へ連れて行った。

ここで妻とバトンタッチし、泣きじゃくる下の子を受け取る。下の子はすぐに泣き止んだが、上の子が泣き出したら再び爆発しかねない。何とかあやしてゴキゲンな状態にし、その時を待った。

逞しく育っている子供たち

暫く待つと、上の子は妻に抱かれて戻ってきた。眉間には皺が寄り、口はへの字に曲がり、誰がどう見ても今にも泣き出しそうな顔であったが、しかしその目には涙ひとつ浮かんでいなかった。2歳と数か月の我が子は、何とかギリギリのところで注射の痛みと恐怖に耐えきったのである。

下の子の誕生もあって不安定な時期を迎えており、以前にも増して甘えん坊になった我が子であるが、きちんと成長しているのだ。その表情に私は心打たれたし、その健気な姿に妻の方が泣きそうだった。

結局その後抱っこ状態が解除されたことで少し泣いたが、しかし注射は耐えきった。下の子も既にケロっとしており、それどころかもう寝そうだった。この子は大物だ。

秋葉原へ

耐えきった我が子へ、ご褒美に「ウルトラマンを見に行こうか、それともガンダムが良いか甘いケーキが良いか」と問うたところ「ガガダム」と呟いた。そういうことで秋葉原まで出掛けることになったので、ひとまず大人たちの腹ごしらえをするべく有楽町まで歩いた。

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子供たちは注射疲れで眠っていたのだが、時間も時間だったので軽く済ませることにした。向かったのは交通会館の大阪百貨店である。目当てはたこ焼きだ。

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ここのたこ焼きは比較的安価であり、それでいて味も安定しているのだ。休日は賑わっているのだが、今日は平日でしかも訪れたのは昼時を過ぎた時間であったので余裕をもって着席できた。

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ベットリとソースを塗りたくって食べるのが好きだ

ベリーライトな腹ごしらえを済ませ、秋葉原へ向かった。有楽町のホームへ到着する頃には上の子が元気に目覚め、喜んで電車に乗り込んだ。もう注射のことなど忘れていそうだ。タフでよろしい。

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ガンダムカフェの前に着くと、上の子は駆け寄りながらガンダムを指さして「ガガダム!ガガダム!」としきりに振り返ってきた。英才教育の賜物である。

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限定カラーのガンダムはヘンな色だなと思ってしまう…

今日はカフェコーナーに入るつもりが無かったので、物販コーナーへ直行した。上の子と二人で店内を睥睨し、結局大したものは買わずに店を後にした。当然、店内では数えきれないほど「おとーさん!ガガダム!」といったような叫び声を耳にした。平日の昼間で良かった。

クレーンゲームについて…

その後はゲームセンターのキャッチャーなどを少しプレイしながらプラプラしていた。

学生時代にアミューズメントのバイトをしていて、クレーンゲームは死ぬほどテストプレイをしたし、幾度となく土台の設定もした。その頃のことはあまり思い出したくないので詳細は割愛するが、取れる台と取れない台の見切りは比較的できる方であるとは思っている。

だから無闇に粘ることは無いし、店員に声を掛けることも滅多に無い。基本的に今のキャッチャーは店員の力を借りない限り普通は落ちないように土台を作ってあるし、掴んで持ち上げることができないようなアームの設定であったり、古い筐体ならばそもそもバネが抜いてあることもある。景品を掴むのではなく景品の一部をアームの先で押すように誘導するマニュアルが多いが、押し込めるほどUFOが下りるように設定されていない場合も多く、商品タグに爪を引っかけたり土台の設計者が想定していない動きで転がり落ちるというようなことが無い限りはほぼ狙って落とせない。殆ど運ゲーに近い。もっと恐ろしいのが確率機というやつだが、これについてはそもそも近づかない方が良いだろう。

因みに今日私がプレイしたのは確率機である。説得力という言葉の意味を調べておこう。

あくまでもクレーンゲームはクレーンを動かすゲームであって、景品を落とすゲームではない。景品はあくまでもオマケであるということを念頭に置いてプレイした方が精神衛生上よろしいのではないだろうか。

ヨドバシカメラへ

ヨドバシカメラで子供たちのクリスマスプレゼントなどを物色しつつカプセルトイを眺めてまわり、そろそろ電動自転車を買う覚悟などもしなくてはならないなと青ざめ、気付けば空腹で倒れそうだったので早めの夕食となった。

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帰りにはギャラクシーなドーナツを買い、再び上の子は電車に乗るのを喜んでいた。ところで私はヨドバシに行くと何故か凄く眠くなるし、実際何度か寝落ちしている。何故なんだ…。

おわりに

今日はついつい長くなってしまった。それだけ子供たちの逞しさに驚嘆したということであろう。

親が感じる喜びは、親になってみないとわからない。同様に親の悲しみもまた親にしかわからないのだろうが、それもまた子供の成長だと思って観守れるようになりたい。

親バカになったとしても、バカ親にはならないように気を付けよう。


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