沈胴ズミクロンをニコンZfで使う
ワタシのおじいさんの形見の、Leica IIIfがあります。ついていたレンズは、SummicronのLマウント沈胴5cmだ。
譲り受けた父のもとにしばらくあったのだけど、せっかくだから使わせてもらうことにしました。
ニコンをメインに使ってるんだから、FマウントとZマウントのアダプターさえ持ってればいいと思ってたけど、結局また新たなマウントアダプターを購入してしまいました。
いや、でもあのズミクロンですよ、使わない理由はないよね。ワタシのなかではライカと言えばズミクロンです。
ズミクロンという名前を知ったのは、おじいさんが元気だったころなんだろうなぁ。おそらく1953年製だと思うけど、ElmarじゃなくてSummicronを選んだのはおじいさんのこだわりを感じます。
マウントアダプターは精度が命と聞いているので、宮本製作所のRAYQUALをそろえました。Summicron -- LMリング -- LM-NZアダプター -- Zfとつながります。
届いてさっそくぐりぐりと取り付けて、、やばい、沈胴してはいけないのに沈胴状態でZfにマウントしてしまった!でも意外とセンサーまでは余裕があるみたいで、大丈夫でした。
さっそく室内で大きなネコを撮ってみました。下がファーストショット。
背面モニターでもすぐわかるくらい、色が濃い!
これは驚きでした。いろいろな血統が混じったキジ白ちゃんだけど、明るい茶色も入った模様のネコです。その明るい茶色がとても鮮やかに撮れてました。
続いてまだ紅葉が残っている近所の公園へ。
15時前ですでに太陽が傾きはじめてる時間帯でした。逆光だとフレアの影響は大きく出ますね。ピントもf2からf2.8だとかなり甘いです(一応拡大してピントの確認をしてから撮りました)。
でも、一枚一枚がなんかすごく懐かしく感じます。なんというか、頭の中で思い出した景色と似ているような気がします。全てを写し出すのではなくて、見返したときに雰囲気を思い出させてくれるような写真ができたんじゃないかな。
(なんかオールドレンズの評価でよく出てくる言葉だわ。。月並みな表現ですいません。)
やっぱり少しでもレンズに陽の光が入るとファインダーでもよくわかるくらいフレアが出るので、フードが必要だな。あるのかな。。
レンズ内に塵も少なくないくらいあるし、少しカビの跡みたいなシミもあるけど、思った以上によく写るレンズでした。
こんなに小さくて口径も小さいけど、印象的な写真が取れるレンズですね。
今回の写真を見たら、フィルムでも撮りたくなりました。早くIIIfを修理に出そうと思います。