歳時記見ながら酒飲むの大好き
立春といえば、日本の暦「二十四節気」のひとつ。前回も書いたけど旧暦のお正月と言われていた日のこと。
以前、Twitterでその二十四節気を更に細かく分割した「七十二候」と俳句を紹介するという趣味の遊びをやっていた。
ちょうど緊急事態宣言が出る直前の春から始まったそれは、秋の訪れとともに飽きてしまって今も絶賛お休み中である。で、あったとするべきか。
たまたま昨日1年ぶりにnoteを再開したのもあって、久しぶりに歳時記を片手にこちらもnoteに書いていこうと思う。
第一候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」
春の兆しとなる暖かな風が吹き、冬の間に張り詰めた氷を少しずつとかしていく。そんな柔らかい春の訪れた七十二候最初の候である。梅の花咲くころに東から吹く「東風」の時期。
まずは俳句ではないが、東風でもっとも有名と言っても過言ではない菅原道真の歌をひとつ。
『東風吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな』
梅の花は桜や椿とは違う清楚さがあり、香しさにもまた品があるように思う。若いころは花見目当てに桜ばかり気にしていたが、四十を過ぎて梅の美しさにも気づくようになった。
1月中旬のまだほんの咲き始め、熱海の梅園にパートナーと息子と出かけてみたこともある。白や紅、蝋梅も美しく梅見を三人で楽しんだ。
米麹で出来た甘く温かい甘酒を頂き、猿回しに喜ぶ息子と春を一足早く感じる良い時間であった。
だがしかし
酒飲みとしては立春朝搾りの予約を入れていないこの瞬間、酒屋に走っていきたい衝動をおさえつつ一句。
「梅東風や四合買う足軽やかに」
お粗末様でした。
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