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厄除けのお詣りとたまにしか行けない喫茶店のはなし
厄除けに行ってきた。今年31歳。前厄である。
厄といっても、ぴんとこない。ちゃんと自分の意志で厄除けに赴くのははじめてのことだった。来年が本厄ということで、前厄で厄払いしなくてもいいのかな〜〜という気持ちもあったのだけれど、年明けすぐの新年会で友人と、「まあ行って何もなかったらそれはそれでいいし、行っといてもいいんじゃない?」「確かに」という話になり、それでその日のうちに一緒に飲んでいた友達と週末に厄払いに行く約束を取り付け、今日行ってきたわけだ。
何かで読んだことがある気がするのだけれど、厄って一応科学的なというか、どうしてその歳に厄なのか、って根拠があるらしく、「ちょうど体に不調をきたしやすい年」なんですって。昔の30歳といまの30歳はもちろん違うけれど、昔はこのくらいの年に体を壊したり、亡くなったりする方が多かったらしい。厄って成人してからだけじゃなく、七五三くらいの頃にもあるのだけれど、むかしはその年頃まで子供が育ちづらかったり、そういう根拠があっての「厄年」らしい。
境内の中にこういう階段があって、これを一段ずつ登りながら、小銭を階段に置いていく。これは女三十三の階段なので、わたしは今年この階段をのぼる。このためにちゃんと一円玉を三十二枚用意してきた。
登り終えたら、さらにすこし登って、景色がきれいな場所にあるご本尊さまにお参りして、それで終わり。御祈祷どうする?って話になったけれど、これは本厄でいっか〜という話でまとまった。
おみくじ大好き芸人であれば引いてしまうのだけれど、何年かぶりに大吉を引いて「やった〜〜!」って声が出た。ことしは資格合格したいし、新しいお仕事の縁も結びたいので、嬉しかったな〜〜かみさま仏様、本当にいないとしても、後押しがほしいときにひと押しをいただけるものだと思っているので、むちゃくちゃ素直に前向きに、「仏様が応援してくれてるんやな〜〜!」ってにこにこした。就活、ほんとうにうまくいきたい……自分が頑張るしかないんですけど……。
お参りでお願いする願い事、年を重ねるごとに健康と周りの人の幸せになっていく。周りのひとびとがハッピーなら自分も幸せ、がモットーなので、今年もまわりのみんなが幸せでありますように。
そしてその後は、久しぶりの喫茶店に。
喫茶店というものがすきすぎるので、こう、むかしからありそうな小さなお店とか、おじさまおばさまが集ってにぎやかにしてそうなお店とか、自然と道中リサーチしてしまう。
こちらは何度か訪れたことがあるお店なのだけれど、穏やかなご夫婦がやってらして、お店には立派な梁とアンティークの家具たちが。三度の飯より使い込んだウォルナットの家具がすきだし、三度の飯よりゴブラン織が貼られた椅子がすきなので、つまるところ百点です。(どっちもあった)
メニューにバナナジュースとかミックスジュースがあるお店は信頼度が高いし、ホットケーキをパンケーキではなくホットケーキと称するお店は信頼度が高い。バナナジュースにするか迷って、今日はクリームソーダを。クリームソーダのアイスが笑えるくらいもりもりで、氷に接したシャリシャリがたくさん食べれてとてもハッピーでした。
暮らしている街からは車で1時間ほどかかるのでしょっちゅう、というわけではないけれど、このために車を走らせたいお店のひとつ。プラスチック製の、レトロな柄のお皿もかわいい。
久しぶりに人を被写体にしてたくさん写真が撮れたし、今年引けてなかったおみくじも引けたし、大吉だったし、すきなお店にもいけたし、何というか多幸感。多幸感に包まれて眠る。ああ今日、楽しかったな〜〜!
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