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畑のごちそう

アラフォーになると色んなホルモンが減ってしまうそうで、

ちょっとリズムが崩れると

自律神経がなんかへんになってしまって夜眠れなかった。

そういう日は

明け方から午前中に眠るのだが、

残念ながら5時に目が覚めてしまった。

ほとんど寝てないけど、このまま眠れる気もしない。

そして今日のこの朝を逃すと次畑に出るのがいつになるかわからない。

立ち上がっても別に平気そうなので、

畑に出ることにした。

勿論こういう日は車は絶対乗らない。

自転車で行ける距離のありがたさよ。

子どもの朝ごはんまでに帰るつもりで出てきて、

まずミニトマトとナスときゅうりの収穫。

これが採り遅れると困るのだ。

この畑は朝方は蚊に狙われる。

時間が経つにつれて遠慮なく服の上から刺してくるので、

じめっとした朝はあまり長居したくない。

蚊を払いながら作業する余力もない。

色々な作業に後髪ひかれながらも退散した。

そして4月に借りた新しい小さな畑へ。

草を刈りに行った。

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草を刈っては株元に敷く。

土を乾かさないためだ。

この夏草たちはたくましく、

節から根を生やすので、根を引いて横においといても発根してどんどん伸びる。

ただ、一度引いてある草なら、高さはあっても、ほとんどの根は浅く、

引くのも刈るのも見た目より容易だ。

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どれがさつまいもで、どれが黒豆で、どれがツユクサかわからないのでここは置いといた。

さすがに寝不足で、細かい判断は効率よく出来ない。わかりやすい作業だけした。

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元の畑から移植したいちごもなんとか生き延びている。

今季は小さな黒豆を混植した。

いちごと黒豆で暑い夏を一緒に乗り切って欲しい。

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作業の合間にふく風が

畑にいる時の何よりのごちそうである。

私は風呂上がりのビールをたしなまないが、

暑い中、畑で汗をかいた身体に一陣の風がくるとき

「この風のために生きてる」と思ったりする。

生きてるとは言い過ぎかもしれないが、

実は私にとって一番のごちそうなのは本当だ。

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