大きな声で

アンネ・フランクは大きな声で歌えなかっただろうな。

大きな声で歌うって、

幸せなことだったんだな。

身体中に響かせる大きな声で、

みんなで歌って、

ニコニコと聞いてもらって、

一緒に口ずさんで

なんの隔てもなく。


大きな歌声は

自由の象徴。


私も料理しながら台所で歌うけど、

本気の大声では流石に歌えない。

意外と本気の声が、でかいのです。

(喋る声は常時聞き返される音量なのに)


カラオケに行けばいいのかなとも思ったけど、

違うんだよね。

大きな空間に、

身体を響かせて歌いたい。


私が小学生の頃、NHK音楽コンクールの放送を観て、

これを歌いたい、と思った合唱曲。その年の課題曲だった。

「生きる 合唱曲集「空に樹に」より」新実徳英作曲


YouTubeという文明の利器で再会できたので、

今度はこれを思い切り大声で歌うつもり。

どこで歌おう。

人がいない、どこか。

川原か、海辺か。

歌は、聴くより歌う方が、好き。


「生きる」

新実徳英作曲

谷川俊太郎作詞

空に樹に人に
私は自らを投げかける
やがて 世界の豊かさ
そのものとなるために

私は人を呼ぶ
すると 世界が振り向く
そして 私がいなくなる

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

空に樹に人に
私は自らを投げかける
やがて 世界の豊かさ
そのものとなるために










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