弘法大師物件を内覧する
弘法大師空海という人が
初めて悟りを開いたという伝説の残る
高知県室戸市の御厨人窟(みくろど)内部に、
初めて足を踏み入れました。
写真はWikipediaより。
賃貸物件の広告風に書けば
「海近徒歩1分。悟った当時は0分。(室戸は陸が隆起して海の位置が下がってます)
洞窟二間。
風呂トイレは海♪」な物件です。
修行したほうと生活したほうの洞窟に分かれているのも、
興味深いです。
一間じゃだめな、理由もあるはずです。
どっちも素人目には似たような暗さと広さでしたが、
たしかに天井からの水の滴り具合に差がありました。
滴らない方が生活、滴る方が修行?
天才の選ぶ基準はわかりませぬ。
とにもかくにも、
虚空蔵菩薩真言を100万遍唱える修行の最中に、
明の星(金星、虚空蔵菩薩の象徴)が
弘法大師の口に飛び込んできたんですって。
何回数えたかわかんなくなっちゃったでしょうね。
あ、でもそれで悟ったからどうでもいいのか。
どうやって100万回数えようとしてたのかも
興味深いです。
正の字かいてたのかな。
この御厨人窟に坐っていると
空と海しか見えないから、
空海にした、っていうのも
素直でいい話だなって思います。
(今は道路とか林とか見えちゃいます。道林になっちゃう)
この洞内で聞こえる波の音が素晴らしいそうなのですが、
子連れで参拝の上に、後ろに行列ができていて、
耳をすましてる場合でなくあわあわ出てきました。
どんな音に聞こえたんだろう。
私は子どもといるときは、子どもから発する音に
全身耳と化して反応してしまう癖がまだ強く残っているので、
子どもといるときに自分の精神性に深く潜るとかは
てんで無理な人間なのです。
19歳の若き弘法大師が
土佐の室戸で修行したのは、
室戸という場所が、
その当時から、
生命の智慧や宇宙の真理、
地球の息吹を感じさせる景観であったからなのかも知れないな、と
私は思っています。
室戸の風景が好きです。
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