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コ ノ先ヘ、イコウ

自分の見たい世界が定まったので、

準備をしています。


生まれた家の、

小さな、でも沢山の植物に守られるようにあった

庭にしゃがんで、

一面にしかれた砂利の下の土を掘って遊んでいたときに、

「土って、何?

何で、こんな色なの?

何で、出来てるの?」

と思ったあの日の

小さな自分の疑問に応えるために。


あれが、

私の心の中心にすえるべきものだったことに

気づくのに、

随分と時間がかかりました。


小さな頃から、

雨上がりの土の匂いがすきで、

草や木の風景がすきで、

澄んだ水がすきで、

生き物の種類が多いのがすきで、


どれもこれも、

おまけでも、

レジャーでも、

単なる背景でもなく、

私の中心におくべきものだったのだと

ようやく知りました。

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宮澤賢治は母のふるさと岩手を代表する詩人であり、童話作家でしたが、

チェロを愛し、作曲する音楽家でもあり、

鉱物に精通した、郷土の豊かな実りを祈る農業指導者でもありました。


東西に長い広い高知と逆に、南北に長い広い岩手県。

賢治の生きた県南の花巻は母のふるさとの県北からは遠く言葉も文化も微妙に違うらしいのですが、

それでも、

雪の風景、厳しい自然との暮らしの描写は、

まだ見ぬ母のふるさとの昔を想像する手助けになりました。

私が幼いときに賢治の童話で絵本になっていたのは

今よりもっと数が少なくて、

宮澤賢治の物語を知っていたのは、

母が寝る前に読み聞かせてくれたから、だったと思います。

そしてちょうど、私が小学生の頃、生誕か没後かの記念の年にNHKで特集が組まれて、

その番組中で、

私は聞いたことのない美しい歌を知りました。

賢治が作詞作曲した、

「星めぐりの歌」です。

どこの歌の本にも載っていない、

TVで流れたこともない

初めて聞く曲を

一生懸命に耳コピして歌いました。

(当時ネットがないので検索もかけられず)


心の中にいつもある歌。

子どもを育てているうちに、

Eテレの「にほんごであそぼ」によく流れているのも聴くようになりました。


いつも私の心にある歌が、

今年の6月のある日、

素顔の子どもたちが沢山笑って、草や土の中で大きな声を出してはしゃぎ、おいしそうにごはんを食べる、私の心がおどるような世界を映した映像と重なって、

大きなホールの

大きなスピーカーから響いたとき。

私は自分のこれからの生命のいく先を、

見つけた気持ちになりました。

「いただきます2ここは醗酵の楽園」

オオタヴィン監督作品です。

(1分40秒の短い予告編です。最後のほうに「星めぐりの歌」も流れます)


目指す未来をみたような、

あの庭にしゃがんで、あの歌を覚えた自分に帰ったような

不思議な、感覚でした。

「この映画を、ひとりでも多くの人とみたい」

そんな風に思った映画は初めてでした。

私はみんなとこの未来を見たい、と。


そう思って、

そう感じて、

そう決めたから、

もう中途半端な自己流のお遊びはおしまい。

小さな庭で、砂利の下の土をわけもわからず掘っていた小さな私を、

新しい土の世界に、連れて行ってあげます。

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一旦、片付けて、仕切り直し。

畑を、発酵させます。

少し時間かかるけど。

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人の生身の目に見えぬものを知る術はすでに世にあり、

私のような理科のド素人でも丁寧に向き合えば充分に理解できます。

それでも、人は知識では、科学では動かない。

だから、感じてもらえる自分になります。

「土と内臓」の原題である、

「隠された自然の半分」、

地球上と自分の体内にあふれる微生物と生きる世界に、

向かっていきます。

もしよかったら、ご一緒にいきませんか。

コノ先ヘ。

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不定期でオンライン上映も配信してます。

よかったらご覧ください。

配信回によって、

色んなバージョンがありますが、

伝えたいことは同じ。

地球上にいる人で微生物の恩恵を受けていない人は、いない。

この時世だからこそ、

とても気持ちが明るくなる映画です。

(2分47秒の予告編です。星めぐりの歌、最初に出てきます)





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