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パチンコ屋さんがドラックストアに

かなりの斜陽産業となってしまったパチンコ業界。今はロビー活動の努力?により、出玉の規制緩和でちょっと息を吹き返しているように見えます。

パチンコ業界のピークは1995年前後と言われています。業界全体で30兆円、参加人口3,000万人で栄華を誇りました。日本人の1/5がやってたことになり、レジャー産業をけん引していました。

そのピーク前後の実際のホールはどうだったと言うと(ちょうど大阪のホールで遅番のアルバイトをしていました)、モーニング(喫茶ではなく開店時に台がすでに当たりの状態になっている)目当てに毎日人が並び、パチスロの裏モノ台(異常に連チャンしたり吸い込んだりする)が公然と新台導入され、営業中に設定変更や設定確認ができるイベントが毎日毎夜繰り広げられ、射幸心煽りまくりの宣伝広告が許される…、天国のような状態でした。

風向きが変わったのは、「初代ミリオンゴット」の導入ではないかと思います。当時は一撃5,000枚確定のフラグ登場にプレーヤーの脳がバグリって、サラ金で多重債務する人が多発し、社会問題になりました。1,000円のメダルなんぞ3分も持たず、一度に3,000円分のメダルを借りていたことを思い出します(私は一度だけGODを当てました)。

今では設定1でも万枚(1万枚)の可能性が2~3%もある機種が普通に設置されています。しかし当時のカルチャーショックは相当なものでした。結局、このミリオンゴットは社会不適合機となり、検定取消(ホールに設置できない行政処分)になりました。

その後は大きな出玉規制を受けてギャンブル性をそがれ、東日本大震災時に営業するホールが現れたりして世間のパチンコへの風当たりが強くなり、広告規制強化をもって縮小の一途を辿ります。その間にスマホの爆発的普及による、娯楽コンテンツの多様化の影響も大きいと言えます。

このような状態にもかかわらず、パチンコ業界は独特の商慣習である機歴販売(人気予想台は不人気台を購入しないと販売が割り当てられない)や、ギミック競争による台の高騰でホールが疲弊し、ホールが疲弊すると釘や設定を入れる事が難しくなり、結果プレーヤーの足が遠のき、多くの店が閉店する事態となっています(もちろんそれだけではありませんが…)。

パチンコ屋さんは駅前や商店街の一等地で昔から営業している店が多いので、閉店すると結構な確率でドラックストアになってます。ついに、実家近くのデビュー店も閉店してしまいました…涙。

「パチンコなんぞ日本にいらん」との意見はありますが、そんなことは無いと思います。少なくとも日本のレジャーをけん引してきた過去と実績があるので、がんばってほしいです。

ちなみにユニバーサルからファミスタの羽根モノが出るので楽しみです。


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