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大家とお家賃のこと

賃貸住宅に住む人にとって、家賃は安い事にこしたことはありません。

既に居住している入居者さんに対しては、家賃が値下げになる事はあまりありません。民間ではほぼ皆無だと思います。公営系は収入が下がった場合の措置と、家賃高めの不人気団地の空室を埋めるために、一斉値下げがたまにあります。

民間で家賃が下がる場合の多数例は募集時です。繁忙期は高め設定でも需要が勝れば埋まります。逆に閑散期は通常家賃でも苦戦します。

客付けには色々な要素がありますが、一番反応があるのが家賃です。不動産は売買も賃貸も重要と供給で決まるので、下げ続けるといずれ決まります。そのスレスレを設定できるかが肝で、いわゆる駆け引きです。大家は高い方がいいし、入居者さんは安いほうがいいし…。

「空室が続くなら家賃を下げればいいんじゃねっ」て思うかもしれませんが、大家にも事情があります。「物件は子供であって家賃を下げて価値を下げるなんてできない」と考える人もいますがこれは少数で、大多数は「下げられない」んです。

なぜ下げられないかと言うと、多くの大家が物件購入資金を金融機関から借り入れしており、下げると手出しになる可能性があるからです。「手出し」とは、家賃収入から運営費(管理委託料や火災保険、仲介手数料やAD、固定資産税、現状回復工事代金や建物維持費、借入金の元本返済と利息)を引いた収支がマイナスになっている事を表します。そのくらいのギリギリでやってる大家は少なくありません。決して大家さんはお金持ちではないんです(地主大家はお金持ちですが w)。

ん~。まだ空室になって1か月経ってないけど、家賃下げようかなぁ。

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