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TAMもいいけど 顧客のペインをどうとらえているかを語ってほしい

最近の上場企業、特にグロース企業をみていると

TAM(Total Addressable Market 獲得可能な最大の市場規模、つまり商品・サービスの総需要)の記述が増えてきました。

TAMは ”この10年で急速に浸透した起業家と投資家の共通キーワード
サービスや会社が、どの程度まで成長するかを決める要素のひとつである。将来の売り上げ規模が50億円か1兆円なのか、天井の高さを表す数字とも言える。昨年後半から世界的に調整が進んでいる株式市場を構成する各種の指標とは別に、投資家にとってはリターン倍率に大きく影響する本質的な数字”

とのこと

捉え方は様々ですが、XXXX億円とか、現実的ではない数字に対しては基本的に投資家は冷めた見方をしているのではないかと思います。
投資家が勝手に”現実的ではない”と決めつけているのですが、成長シナリオにのったトラックレコードがほとんどない状況で、売上高に対してで数百倍、数千倍?のTAMは、なるほど、とは受け入れがたく

”大きく見せようとしている”感は否めません。(失礼)

株式市場において
”大きく見せることのメリット”
は無いのではないでしょうか。
むしろデメリットのほうが大きい。
期待だけが先行してしまい、業績が追い付いてこなければ失望される。
短期的には期待を裏切ったことになる。

”増収増益を続けているのに株価が上がらない”
という状況が起こる要因はここにある。

企業が説明すべき、かつ投資家が注目すべきポイントは村松さんが記事の中で言及している

顧客のペイン(お金を払ってでも解決したい課題)
であり、ペインの大きさを、問題の発生頻度、問題の深さ、問題で生じるコスト、困っている人の多さ、改善で得られる利得の大きさ、改善時の感動の大きさ

なのだと考えます。

中でも

ペインポイントの一つ「問題の発生頻度」は、サービス利用の継続性につながるからSaaSビジネスでは最重要だ。

改めてグロース企業のサービスを見る際に意識したいと感じたところでした。


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