見出し画像

カナダで不正出血が起きて病院へ【前編】:全部丸見えな診察に驚いた話

※不正出血や子宮頸がん検診(Pap test)についての生々しいことを書いています。苦手な方はこのままページを戻ってください。

※すべての病院やカナダすべての州の医療が、私が経験したことと同じではないです。それを念頭に置いて、たくさんいる国民のひとりの体験談として読んで下さると嬉しいです。

※長くなったので、前編と後編に分けました。


3月半ばに不正出血があり、約一週間続いたから病院へ。すべての検診と結果が出るまで約2ヶ月。結論から言うと、どこも異常はなかった。ほんまによかった…😭

不正出血は生理が終わった途端に、ピタッと止まった。検査を受けてから一度も不正出血はない。

== 私の体に起こったこと ==

数ヶ月に一回、排卵期には3日ほど微量の血が出たり止まったりする。よくあることだから、と気にしていなかった。3月は、生理の終わりかけみたいな出血が一週間も続いた。

州からも「子宮頸がん検診(Paptest)受けて下さい」の手紙が来ていたのを思い出す。そういえば、子宮頸がん検診は7年くらい受けてない。不正出血も気になるし、ついでに検診をしたいから旦那さんに相談。彼は英語が流暢なので、通訳として頼ることに。


== カナダで病院に行く流れ ==

具合が悪いところがある。聞いた話やけど、カナダの多くの人は風邪では病院に行かないらしい。行っても「栄養をとって、寝てなさい」と帰されるらしい。

まずは、アポ無しでウォークイン・クリニックへ行く。ウォークインは、色んなところにクリニックがあるから、家から近いところへ行く。ファミリー・ドクター(かかりつけ医)がいる場合は、ファミリードクターに予約を入れる。

診察してもらって、その場で状況が分かったら先生の言うことに従って帰る。そこでは分からない、調べるのに充分な機械がない場合、紹介してもらった専門医のところに行くことになる。

医療費は無料。お薬や歯医者は保険適用外とのこと。

今はCovid-19の中で、病院にも気軽に行けない状況。まずは旦那さんが病院に電話して、指示を聞くことに。私の体の状況を説明。検査を受けたいことも伝えてもらった。後日、先生と電話問診。症状を説明して、先生が病院に来た方がいいと判断したから行くことに。


== 診察前に、旦那さんに教えてもらったこと ==

◆簡潔に、自分の求めていることを伝える
自分の体は、自分にしか分からない。症状は重要なポイントを簡潔に説明、してほしいことも自分から伝えると親切やね、と旦那さんに教えられた。

英語は、結論から先に言うからかな?今回なら「不正出血が心配なのと、子宮頸がん検診を受けたい」を伝えるのがポイントだった。

日本ではこちらが何も言わなくても、ある程度の症状を伝えたらお医者さんが色々やってくれる。それが私の「普通」だっただけに、ビックリ。通訳する旦那さんも事前に、細かく不正出血のこと、痛みやかゆみは無いか、どうすれば心配が減るかを私に聞いてくれた。

◆イレギュラーが起こることもある。それに備えて準備と行動する
旦那さんは「イレギュラーは起こると想定して、準備と行動すればイライラは減る。」と教えてくれた。後編に書くけど、実際にイレギュラーが起きた。でも準備していたから、イライラは少なかったかな。


== 全部丸見えな診察! ==

電話問診から数日後に病院へ行くと、Covidの症状はないか、2週間のうちに州外や国外は出ていないかの簡単な質問を受ける。問題なかったら受付に行って名前、住所、電話番号などの基本情報を書く紙を渡される。15分くらいして、旦那さんと共に診察室へ行く。看護師さん?に着替えをするように言われて、ブランケットを渡される。

ビックリしたのは、日本の婦人科みたいに診察台とお医者さん側のカーテンの仕切りがないこと。エステベッドのような診察台で、子宮頸がん検診を受ける。下半身をブランケットで隠して、お医者さんの登場を待つ。

女医さんのM先生が担当になった。声が大きくて、ハキハキして元気いっぱい。簡単な問診を受けた。

 ・生理のサイクルと生理の状況
 ・ピルを飲んでいる/いたか
 ・家族に婦人科の病気にかかった人はいるか

そして内診のために、診察台に寝転ぶ。仕切りがないため、先生がどんな器具を使うのかも見える。

・30センチくらいの長い綿棒
・膣を開くプラスチック製の器具
・膣内をしっかり見るための照明

器具が入ってグリグリされるのは慣れない。痛いのか、気持ち悪いのか言葉で説明しにくい感覚。怖いから旦那さんの手を握る。今回は不正出血があったから、念入りにチェックしてくれたみたい。多分5分以内やったと思うけど、体感では10分くらいに感じた。

カナダでは婦人科検診は3年に1回らしい。日本では年1回と伝えると「多いね!」と苦笑いするM先生。

診察が終わって、目に見える範囲では異常なしとのこと。でも血の量が思っていたよりも多いから、念の為にエコーと血液検査を受けるように言われた。

旦那さんも私の体を心配していて、今すぐ入院とか命に関わることは何もないのかを先生に聞いてくれた。その心配はなかった。アソコがヘルシーなことまで教えてくれた。あ。ありがとう。


== 音沙汰なしの結果。エコー診察はどうなったの? ==

エコーと血液検査もそれぞれ別の場所に行かないといけない。エコーの日と子宮頸がん検診の結果は、2週間経っても連絡なし。その間も不正出血は続いていた。どうしよう。このまま血が止まらなかったら…。

旦那さんが病院に電話をかけて、結果を聞いてくれた。受付の人には「Covidの影響もあるから、少し時間がかかっているのかも。だから待ってね」と言われる。一応、先生に繋がる電話の留守電にメッセージを残してくれたけど、折返しはなし。

 連絡がないってことは、異常がなかった?

数日後に病院から手紙が届いた。悪い通知やったらどうしよう…。でも手紙にはエコーの予約が完了したとのこと。場所、日時、注意点が書かれていた。この予約が決まるまでの間に生理が来て、不正出血は止まっていた。

後編へ続く。
イレギュラーが発生、32歳迷子になる、病院体験で学んだことを書いたよ。


サポートありがとうございます。