これだから、カナダのトイレは油断ならない
漏れそうなほどの便意を催して、トイレに駆け込んだ時のこと。ズボンを下ろして、便座でホッとした瞬間
紙、ないやんけ!
もうお尻から「こんにちは」し始めてる。
うっそ…待ってよ。引っ込められるのか。
お腹は痛い。別の個室に行って間に合うか?
悩む時間、わずか1秒。
いける!いや、いけ!
💩をヒュっと引っ込めて、大急ぎでズボンを履く。
冬やから着てる服も多いし、長い髪は邪魔やし、💩漏れるって!
焦りながらもベルトと肛門を締めて、平静を装い別の個室へ。そこでは紙があって、「はぁ〜良かった」と座る。
今度こそ!と力んだ瞬間
「すみません!」
また💩が途中で止まる。
え。これはもしや…
「紙がないのでいくつかもらえませんか?!」と隣の個室からニュッと手が出てきた。(※)
やっぱり!
彼女の声は焦っていた。シワのないキレイな手、おしゃれなネイル。
相手は若い女性で、今日はデートかもしれない。そんな時に💩で紙がないのだと勝手に思い込んだ私は、「そりゃ大変!」と便意を忘れて、ガラガラとペーパーを大量にもぎ取った。
「これで足りますか?!」となぜか私も焦って聞いた。「はい!ありがとう!」と、彼女はリレーのバトンのように受け取った。このやりとりをすると、顔を知らない隣の人に親近感が湧いてしまう。女性は隣から出ていった。
ふぅ。やっとや。
これで私も事なきを得たのだった。
トイレに駆け込むのは間に合っても、たまにこんなハプニングがあるから油断できない。今度から個室に入るのと同時に、紙のチェックをしよう!
(※)カナダのトイレの多くは個室の足元が開いてる(防犯対策)。個室で倒れている人やイタズラしてる人を判別できるようにしてるのかな?だから今日のような紙のやりとりはよくある。
前も外出先で便意を催して、ハプニングがあった。
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