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『僕の下山後…』の話

神保町裏路地日記(64)
2025/01/14㈫

 年明け最初の三連休、土曜日はお店を営業して日曜日と月曜日の二日間はお店の登山企画で伊豆へ。新年会山行ということで、沼津アルプスと伊豆山稜線歩道を歩きました。これまで『山小屋に皆で泊まろう!』企画はあったけれど『麓で一泊して翌日も登ろう!』の企画は無かった。けど、なかなかこれが良かったんですよ。と言うお話はまた改めて。今日はそんなニ日間の山行の後、修善寺で解散してから僕がお家に帰るまでのお話です。

 修善寺から解散した後、折角だからお土産酒を仕入れて帰ろうと三島の酒屋さんに寄りました。酒屋さんのオリジナルブランドなんかもあったりしてとっても楽しい。ちょっと紹介すると、三島広小路の【輿水酒店】さんというところです。

購入商品のラインナップ(写真は自分のお店で)

 《購入商品》
・おんな泣かせ 純米大吟醸(大村屋醸造場)
・若竹 鬼ころし 特別純米(大村屋醸造場)
・高砂 雄町 山廃純米(富士高砂酒造)
・東海道 三島の宿 純米(富士錦酒造)

 酒の名前のセンスがいいなぁーと感心しながらいくつかお酒を見繕ったあとは近くに珈琲屋さんがあると言うのでそちらで珈琲を飲みました。「三島と言えば鰻でしょ。」と言われそうですが、まぁ、またの機会に取っておこうと思って。

 それで、とりあえずお腹を満たしたあとは三島広小路から三島駅まで散歩しました。地方の街歩きって楽しいですよ。目当てとか特に無くフラフラと歩いて、それで三島駅から各駅停車で帰りました。お酒は飲めないけど酒屋さんに寄るのが好き。お酒は飲めないけど珈琲は好き。新幹線も良いけど各駅停車で寝て帰るのも好き。そんな感じです。

 東京駅から神保町まで帰ろうと思ったのですが、地下鉄までの乗り継ぎが突然面倒臭くなって中央線で御茶ノ水まで戻ってそこから一旦店に寄ってから帰宅しようと心変わりして中央線に乗り込みます。あっという間に着いた御茶ノ水駅の変わりようにちょっと驚いてから、お店を目指して坂を下ります。

 「珈琲とチーズケーキ食べたし、今日はもう晩ご飯は良いかな…」なんて思っていたくせに、カレーの名店【エチオピア】の前を通った時にスパイスの匂いを嗅いでしまったが故に一気に「カレーでも食うか…」と方向転換。来た道を引き返してエチオピアの前に立つと、いつも満席のエチオピアに空席がある。これはチャンスだと勝手にこじつけて、カレーを食べに入ったのでした。

たまねぎのアチャール
ビーフカレー

 結構スパイス効かせてんななんて思いながらカレーを頬張っていると、僕の隣に男性が大きな荷物を降ろしてどかっと座りました。座りなり店員さんに

「すいません!じゃがいも2個ください!」

おおおなんかすげぇ声デケェなこのおじさん。でもまぁ関係ねぇやと思って自分のカレーを食べ終えて席を立つ僕。こういう時って人って不思議で、興味を持つとついついどんな人だろうって見ちゃうんですよね。そのおじさん、僕とおんなじようなでかいザックを窮屈そうに足元に置いてました。『あ、これは山ですねぇ。』なんて思う僕。そして勝手にいろいろ納得して、親近感さえ湧いてしまう始末。「山からおりてきたらカレー食べたくなるよね」なんて、こじつけも良いところです。僕、下山後にカレー食べたの初めてだと思うな。

 こうやって下山後の行動を一通り書き連ねると、何だか『孤独のグルメ』感がすごい。多分、僕、結構『下山メシ』やらせたら上手いことやると思うなぁ。皆の話も聞いてみよう。

皆の下山後の話を孤独のグルメ風に語る会。なんて

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