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しかも46歳で!===私が旅する東南アジア料理人になった理由その2===

2016シェムリアップ

バツイチ・シンママ・46歳でも、なぜ東南アジア料理にチャレンジしたいと思ったのか?

私がベトナムに行きたいと思ったのは、その1で書いたように、神戸のカフェチェーン経営者の方が言われた「ベトナム料理はおいしい」を確認するためでした。そうしたら、ミイラ取りがミイラになってしまったように、私もベトナム料理の虜になってしまった。そして次にタイ料理、そしてミャンマー料理、そしてそして・・・・・。

[息子さんの影響ですか?」

そうよく言われることなのですが、まったく違うんですよね。当時息子の「おぐしりゅうさい」は25歳。もうすでに神戸の雑貨店も開業し、ばりばりのバックパッカーでした。自由に世界を旅する彼をうらやましいとは思うけれど、私がそうしたいというのではまったくなかった。

私の場合は、食べ物から入っている。おいしいものを食べたいって思いから、旅するようになったのです。そしてそれが日本で食べられないなら、自分で作るしかないな、じゃあ勉強しなくっちゃという流れなんです。

食い意地。それだけ。

ベトナム料理、タイ料理、その他の東南アジア料理。作り方は同じじゃないの?

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それがね、全く違うんです。もちろん日本料理とも。

たとえると、日本料理は引き算、東南アジア料理はかけ算。

作り方を勉強してわかったことですが。だから、その違いが面白くて、どんどん泥沼に足を踏み入れちゃって。そうして東南アジア10カ国を旅してご飯を食べて料理を習ってと、ずぶずぶずぶずぶ。


具体的にどう違うかは、これからおいおいこのページで説明していきたいと思います。だって、かんたんにはいかないですものね。あれがこうだからこうなんです。その理由は、、、、となるから。

レモングラス1本をとっても、使い方は千差万別

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ここで終わってもつまらないのでw、ちょっとだけ説明しますね。

東南アジアでよく使うハーブといえばレモングラス。これは東南アジア10か国どこでも使うのですが、使い方が異なるんです。

まず下の白いところだけを使う場合と丸のまま使う時と。

ベトナムはとにかく細かいみじん切り。「先生、もうOKですか?」と私が聞いても「まだダメ」が4回くらい続くみじん切り地獄です。とにかく細かくなくっちゃいけない。最初の先生だけかなと思っていたら、どの先生もみんなそう。だからか、サワディシンチャオを手伝ってくれていたベトナム人留学生の人たちは、生春巻きは巻けないのに(!)みじん切りはめちゃくちゃ上手でした。

ミャンマーはそこまでうるさくないけれどみじん切りが多かった。

タイやラオス、カンボジアは料理に合わせていろいろ。みじん切り、臼で叩き潰す、千切り、小口切り。もちろんみじん切りはベトナムまで細かくはしません。あっ、そうそう。タイは「髪の毛のように」という表現での、とにかく細くする千切りが特徴です。

インドネシア、マレーシア、ブルネイは、1本を横にして叩き、ソースやその他の料理にそのまま入れて香りをつける。叩き潰してペーストにすることもあります。

そういえば、フィリピン、シンガポールはレモングラスの影が薄かったです。使わないのではなく、たまたま私が習った中では少なかっただけ。

こんな風に、新しい国の料理を習うたびに、「あれ、違うな。でも、これはこれでむちゃくちゃおいしい!」そんな発見があったのです。だったら、もっと勉強したい。そうして日本に帰って作ったら、みんなに喜ばれた。その成功体験も、私に「もっと勉強しなくちゃ」とさせた原動力のような気がします。

ほんとうにアラ50で料理人になることに、不安はありませんでしたか?

2017ヤンゴン

なかったのです。流れでそうなった。たまたま家人と再婚しレストランを持つことになったからというのもありますが、たぶんそれがなくても東南アジア料理の先生にはなっていたと思います。※この再婚のエピソードもいつか書きますね。

私は21歳で子供を産んでからずっとなんらかの仕事をしてきました。生きていくために、40年前当時、女性がする仕事とされたお水も生命保険の外交もしました。いつもそうなのですが、ある日ふっと潮目が変わって、「これをしてみたい!」っていうことが出てくる。そうしてチャレンジしてその仕事を獲得して、そうしてがむしゃらにそれを突き進む。ある所まで自分のレベルが上がってくると目標が変わって、次の目標が見えてくる。そうしたら次の目標をかなえるべくまたがむしゃらに動く。その繰り返しで来ました。

ここまで来たのは、きっと料理の神様が、「そうしなさい」って導いてくださったのだと思う。その流れにあらがうことなく、自然に任せていたらここまで来たという感じです。

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