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詩のご紹介 336 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1974年9月号(株式会社こども部屋社/通算195号 1974年9月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)お母さんの生き方 その3……深谷昌志
   お母さんの生きがい
3)気になること その13……緒方安雄 
   少食と偏食
4)こどもの運勢 その1……早川芳男
   一般的特徴
5)特集   
   赤ちゃんと鏡(一)、赤ちゃんと鏡(ニ)、
   弁当箱入れ(一)、弁当箱入れ(ニ)
6)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・妊娠中毒症と次の妊娠
              かなりの覚悟が必要です……奥村裕正
  〇才児・アレルギー体質の離乳
            原因となる食品をつきとめて……巷野悟郎
  一才児・粉乳から牛乳へ
                牛乳に変えましょう……巷野悟郎
  二才児・停留睾丸について
                  入学前に手術を……川崎憲一
  三才児・神経質なこども
               クッタクのない態度で……河野良和
  四才児・くり返す中耳炎は
              耳鼻科と小児科の先生へ……上村菊朗
  五才児・自分中心の遊びです
                  心配ありません……平井信義
  六才児・2学期を迎えて
                  適当な手当てを……深谷和子
  プラス七才児・仮性近視になったのは
                事故とは無関係です……宗保人
7)こどものコツ(1)(2)(3)       

                       小黒恵子 詩
初 秋

カッタン ダック カッタン ダック
初秋の列車が やってきました
果実の甘い
匂いの カクテルの
おみやげを いっぱいのせて

ぶどうをつまむ 子どもの瞳も
草を喰む 羊の瞳も
はじける ホウセンカに
じゃれている 子猫の瞳も
晴れた日の 空のいろ

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」10月号(1974年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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