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詩のご紹介 317 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1973年2月号(株式会社こども部屋社/通算176号 1973年2月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)親子関係の十二章
   第五章 ほめながら叱りましょう……森脇要
3)あたまの整理・こころの体操 その7……筧三智子
   ~こどものごつごう主義~
4)親と子の心理・第二章
   日本の母親・アメリカの母親……多湖輝
  こどものコツ
5)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・妊婦とX線との関係は
              継続されてよいでしょう……奥村裕正
  〇才児・ひび、しもやけの手当を
             おのおのについて答えます……山本一哉
  一才児・指しゃぶりを直すには
             時間をかけて、ゆっくりと……深谷和子
  二才児・脱毛が進むのですが
                円形脱毛症のようです……北郷修
  三才児・物惜しみがひどい男の子
             幼児はもともと自己中心的……清水静子
  四才児・引っ込み思案で困ります
               心理治療を受けてみたら……森脇要
  五才児・かぜの後夜泣きのひどい子
                 夜驚症のようです……川崎憲一
  六才児・根気を養うには
                放っておきましょう……河野良和
  七才児・せきどめのよい方法は
             乾布まさつをやりましょう……緒方安雄
6)おとうさん、おかあさんは考える
  既刊 ・おたずねします
7)既刊案内・筆者紹介             
                   小黒恵子 詩
今 泣いたカラス

ほら 雨がやんだわ
お日さまが 照ってきたでしょ
だいじょうぶ
雪だるまは とけないで
お庭で まっているわ

「あそぼうよ」って お友達が
呼んでいるでしょ
ママのあんだ てぶくろをはめて
さあ 元気で遊んでいらっしゃい

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」3月号(1973年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)


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