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詩のご紹介 310 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1972年7月号(株式会社こども部屋社/通算169号 1972年7月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)子供は親の鏡……横山定雄
3)あたまの整理 こころの体操 その1……筧三智子
  幼稚園の特色=池田市立池田幼稚園……吉田勇園長
4)六才の体力のつけ方……小野清子
  こどもニュース
5)アメリカの新しいお母さん……ルビン博士=山下千賀子訳
6)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・流産と小陰唇の関係は
               小陰唇とは関係ありません……長橋千代
  0歳児・乳児のX線撮影は?
               一回位問題はありません……神前章雄
  一才児・便器をいやがります
           少し早すぎました 元へ戻しましょう……横山雅臣
  二才児・右マユの母斑をとりたいのです
              二・三才以後がよいでしょう……村上宝久
  三才児・泣き虫で困っています
             先ず体を丈夫にしてみましょう……清水静子
  四才児・いつもかゆがる子ども
               アトピー性皮膚でしょう……野波英一郎
  五才児・乗り物に先を争います
             社会的「しつけ」はきびしく……内藤寿七郎
  六才児・描く絵がかわってきました
              「心」をつかむ家庭教育を……品川不二郎
  七才児以上・今だにおもらしをするので
              暗示をあたえて直しましょう……緒方安雄
7)白い部屋(新企画-こども部屋が贈る白いページ
   お子さんの楽しいらくがきで成長記録にもなります
  おとうさん・おかあさんは考える
  筆者紹介
                         小黒恵子 詩

笑ってる

太陽が笑ってる
青い海が笑ってる
白いヨットが笑ってる
魚が笑ってる
セミが笑ってる
ふうりんが笑ってる
みどりが笑ってる

スプーンも笑ってる
スープも笑ってる
女の子も笑ってる
七月は ― 笑ってる

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」8月号(1972年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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