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詩のご紹介 330 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1974年3月号(株式会社こども部屋社/通算189号 1974年3月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)特集 こどものこづかいについて
   なぜ、こづかいを与えるか?
   何才から与えるのがよいか
   週ぎめか、月ぎめか?
   金額はどのようにきめるか?
   買うものについて
   使途とこづかい
   こどものこづかいで困っていること
   大野さん(評論家)のご意見
    なにをもってこづかいとするか
    こづかいの内容は?
    こづかいの額のきめ方は?
3)読者のコツ(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)
4)こどものコツ(1)(2)(3)(4)(5)     

                       小黒恵子 詩
花の笑い声

クスクスと 聞こえてくる
花のかすかな 笑い声

桜の花も こぶしも 草花も
みんな 笑ってひらきます
なぜ?

ヒヨコの 羽の先(さき)のような
いたずらな 春風が
蕾を くすぐるからです

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」4月号(1974年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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