詩のご紹介22 おおピエタ(小黒恵子作) ~ユトリロの絵のなかで
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、「おおピエタ」(白い馬車に乗って)です。
「詩集:ユトリロの絵のなかで」については、下記をご覧ください。
まずは「目から」。
おおピエタ
~ユトリロの絵のなかで 「白い馬車に乗って」より~
小黒恵子作
太陽が まぶしすぎる
バラの花が 美しすぎる
花の香りが きつすぎる
わたしは
もうすぐ 燃えつきる
一本の ローソク
時間が--
時間が ないのです
今では 遅すぎるのです
諦めの
十字架を きりましょう
おお ピエタ
これ以上の 悲しみが
あるでしょうか
*ピエタ=これ以上の悲しみはないと言う意味。ミケランジェロのピエタ像
次は、「耳」からお聴きください。
朗読:大森寿枝
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「セイタカアワダチ草」(かもめ)です。(S)