詩のご紹介206　やどかりくん（小黒恵子作）　～うたのパレット～

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

　今日の詩は、やどかりくん「うたのパレット　～こどものうた選集～」です。（中田喜直作曲）　

「うたのパレット」は、小黒恵子さんの全75の詩に、たくさんの作曲家の方が曲をつけています。ここに載っている詩は、童謡集「シツレイシマス」や「ホラ耳をすました」ですでにご紹介している詩もいくつか含まれていますが、この「うたのパレット」で発表されている詩もたくさんあります。
「うたのパレット」には「ちいさいひとのために」（66曲）と「すこしおおきいひとのために」（9曲）と二つにわかれています。

「うたのパレット」の中には、今まで、他の詩集の中で紹介されている詩も含まれています。今日の詩「やどかりくん」をご紹介する前に、「セミの水でっぽう」（小谷肇作曲）の詩をご紹介します。

ちいさいひとのために
やどかりくん
～「うたのパレット」より～
小黒恵子作　

やどかりくん
からからかいがら　とんがりようふく
もしもかいがら　なかったら
やどかりくんは　はだかんぼう
あら　こまったね

やどかりくん
からからかいがら　じまんのじどうしゃ
もしもかいがら　なかったら
やどかりくんは　あそべない
あら　どうしよう

　それでは、耳からもお聴きください。「セミの水でっぽう」も入っています。

　朗読：公文理恵
　
　最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
　次回は、「かぶとのおすもう」（小黒恵子　こどもの歌選集　「うたのパレット」）をご紹介いたします。（Ｓ）