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詩のご紹介 324 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1973年9月号(株式会社こども部屋社/通算183号 1973年9月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)親と子の心理 その5……多湖輝
   泣き虫の子
3)あたまの整理・こころの体操/その13……筧三智子
   大きなお箸箱
4)気になること その6……緒方安雄
   発疹のでる子供の病気(一)
  こどものコツ(1)(2)(3)(4)
5)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・高年令出産の不安
           肉体的には、不安はありません……奥村裕正
  〇才児・かんで与える食物の害
           それ程、害ではありませんが…  ……上村菊朗
  一才児・”さかさまつげ”の手術は
                簡単は手術があります……植村恭夫
  二才児・何でも欲しがります
     ママも、パパも、おばあちゃんもしっかりと……深谷和子
  三才児・交通事故の恐怖は
               気長にならしましょう……河野良和
  四才児・食事中のラジオは
            食事中は楽しく食べましょう……高野清純
  五才児・包茎の手術は
                 早く手術をなさい……村上宝久
  六才児・過保護に気づいたら
                         ……品川不二郎
  七才児・イボを治すには
          皮膚科専門医の治療を受けましょう……北郷修
6)こどものコツ(5)(6)
7)既刊 ・おたずねします
8)既刊・主論文紹介            

                       小黒恵子 詩
野原の会話

曼珠沙華が まっかっか
太陽よりも 赤いわね

どこまで続くの 曼珠沙華の赤い道

虹の橋の たもとまでよ
しーッ 耳をすまして
ほら 花のかすかな 笑い声

なにかいいこと ありそうね

あ、今夜は 星の王子さまのお誕生日
假装行列が この道を通るの

だから もうでてるのね
気のはやい 昼のお月さま

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」10月号(1973年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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