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No.558 小黒恵子氏の詩-25 (風のにおい)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第8集となる1984(昭和59)年のご紹介です。幼児のための詩は37編、少年少女のための詩は43編、合唱のための詩は23編で、全部で103編あります。「風のにおい」は、幼児のための詩に、収録されています。

風のにおい
                         小黒恵子

きりのなかから ふいてくる
あさの風は みどりのにおい
ことりのうたを はこんでくるよ
サヤサヤサ サヤサヤサ ルルル・・・・・・

町のなかから やってくる
ひるの風は おやつのにおい
たのしいこえが きこえてくるよ
サヤサヤサ サヤサヤサ ルルル・・・・・・

星のひかりを のせてくる
よるの風は やさしいにおい
こどものねごと はこんでくるよ
サヤサヤサ サヤサヤサ ルルル・・・・・・

1984年(昭和59年)3月25日発行 こどものうた‘84  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。

  うららかな日ざしのゆれる窓辺に「こどものうた'84」をお届け申しあげます。
 日本童謡協会編集の、この年刊童謡集も、早いもので8冊目になりましたが、本年は103名という、これまでのうちで最も多くの詩人会員が参加しました。年年厚くなって行く本をみるのは、うれしいものです。秋に催される童謡祭には、この集から作曲家会員によって作曲された作品が演奏されるわけですが、そればかりでなく、こどものうたに関心をお持ちの作曲家の皆さまのお力を得て、この集から数多くの楽しいこどものうたが生まれることを願っております。
 なお、この童謡集の作品に作曲して下さいました方は、お手数ですが当協会にご一報下さいますようお願い申しあげます。
            昭和59年2月6日

                日本童謡協会年刊童話集
                        編集委員会
             薩摩忠、小黒恵子、高田敏子、長島和太郎

1984年(昭和59年)3月25日発行 こどものうた‘84  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)から、「詩」をご紹介します。(S)

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