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詩のご紹介 366 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日は、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。

  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」5 1968(昭和43)年10月31日発行
 ・めがねをかけたネコ……立石 巌
 ・かみさま……赤岡江里子
 ・あたしはおにんぎょうさんのママ……高木あきこ
 ・チョウセンフデガイ……柳町輝子
 ・なぞなぞのうた……小黒恵子
 ・滝があったぞ……浅田真知
 ・うたうたっちゃううた……渡辺敏子
 ・サーキット……すずきみのる
 ・隠岐(おき)……立石 巌
 ・ちょうのゆめ(お話し)……下田幸子
 ・帰ってきた悠一(お話し)……赤岡江里子
 ・輝男の宇宙旅行……増田泰子
 ・自動ドア……赤岡江里子
 ・ものもらいになったひとつ目こぞう(お話し)……高木あきこ
 ・プレイ・ウォール……浅田真知
 ・沢がにとり……もしただし
 ・こいのぼり……ふとうはじめ
 ・ブウカブカにダアブダブ……高橋吉子
 ・女っていいな……立石 巌
 ・ママ、おるす(お話し)……天野康子

                       小黒恵子 詩
なぞなぞのうた

  小さい小さい
  ゴマのつぶより もっともっと小さい
  飛(と)んだりはねたり かくれたり
  ぼくたち 忍者(にんじゃ)部隊(ぶたい)
  小さな針(はり)で チクリとさすぞ
  いちばんすみよい おうちはね
  子犬と子ネコの おなかだよ
  
  なんなんなんでしょ
  ゴマのつぶよりもっともっと小さい

  かるいかるい
  ヒヨコの羽(はね)より もっともっとかるい
  小さい棉(わた)毛(げ)で とんでいく
  ぼくたち 落下傘(らっかさん)部隊(ぶたい)
  いきたい場所(ばしょ)に ひとりでおりる
  いちばんすみよい ところはね
  ひばりがないてる 野原(のはら)だよ

  なんなんなんでしょ
  ヒヨコの羽より もっともっとかるい

まつぼっくり 5(1968.10.31発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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