詩のご紹介163 ジャスミンの花帽子(小黒恵子作) ~エメラルドの約束
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「ジャスミンの花帽子」(エメラルドの約束)です。
「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。
まずは「目から」。
ジャスミンの花帽子
~エメラルドの約束 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作
五月の風が
少年のくるくる坊主の頭を
くすぐって行きます
少年は魔法のメガネをかけて
いたずらな風をみつけました
風たちはガラスの服をきて
口笛ふいて大急ぎで走って行きます
公園のお花畠に
フローラ姫が来たんですって
でも 少年は
風といっしょに行きませんでした
少年は
フローラ姫からあずかった
ジャスミンの花帽子を
おとしてしまったのです
次は「耳」からお聴きください。
朗読:大森寿枝
最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
次回の詩は「バラの出来事」(エメラルドの約束)です。(S)