No.572 小黒恵子氏の詩-39 （秋の王様）
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今回も、こどものうた（日本童謡協会編）に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第23集となる1999（平成11）年のご紹介です。全部で142編あります。
秋の王様
小黒恵子
野原の散歩が 大好き
オータムキングは ぼくの犬
ボールをなげると 追いかけて
くわえて走って とんでくる
草の実の勲章 いっぱいつけて
キング 君の名前は オータムキング
野原の勲章 大好き
オータムキングは みえっぱり
じまんの勲章 とらせない
ほんとは迷惑 してるのに
王様になった きぶんなのかな
キング 秋に生まれた オータムキング
野原で遊ぶの 大好き
オータムキングは おもしろい
くるくるまわって つかれはて
地面にころげて 空をみてる
欲しくない勲章 おなかにもつけて
キング 君が好きだよ オータムキング
小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。
ハイネの詩にもあるように、楽しい春がやってきていろいろな花が咲き始めました。この優しい息吹にのせて「こどものうた’99」をお届けいたします。
この年刊童謡集も今回で23冊目となりました。1999年－千年代しめくくりの記念すべき年にあたり、詩人会員の透徹した詩心を寄せあいながら、より向上を目指してまいりましょう。今回は、136名の参加を得、誠に心強い限りでございます。この童謡集の中から秋の童謡祭にみずみずしく開花する多くの作品を、心から期待いたしております。なおこの詩集の中の詩を作曲される場合は、必ず事務局にご一報下さい。
出版にあたって、伊藤幹翁事務局長、会田佐登子事務局次長のいつもながらのご助言に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
年刊童話集 編集委員会
委員長 鶴岡千代子
小黒恵子、こやま峰子、佐藤雅子
清水たみ子、長島和太郎、武鹿悦子
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、「こどものうた」（日本童謡協会年刊童謡集）から、「詩」をご紹介します。（Ｓ）