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詩のご紹介 306 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

月刊 こども部屋 1972年3月号(株式会社こども部屋社/通算165号 1972年3月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)育て上手……鈴木鎮一
3)全国の幼稚園から・能力開発教育について……北山 巽
4)こどもを観察しよう③……真鍋 博
5)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・無痛分娩は生まれた子に悪影響があるのでしょうか……奥村裕正
  0歳児・太るための注射を赤ちゃんにしてほしいのですが
                 お医者様にお任せなさい……緒方安雄
  一才児・むやみやたらに泣くのですが
                原因を取り除きましょう……波多野勤子
  二才児・青汁は野菜のかわりになるのでしょうか
                 野菜として充分です……内藤寿七郎
  三才児・新しいおもちゃを欲しがるのですが
               躾の上からも決った時だけに……深谷和子
  四才児・おやつだけしか食べないのですが
           躾の上からも出来れば三度の食事に……山本高治郎
  五才児・性格不一致と言われたのですが
                先ずお母様のお気持から……石島徳太郎
  六才児・音痴はなおるのでしょうか
              先ずいい音楽を……なおります……五十嵐喜芳
  七才児以上・あまり笑わないのですが
                家の中から笑いを……内山喜久雄
6)二才児の体力のつけ方……小野清子
  こどもニュース
  おとうさん・おかあさんは考える
7)白い部屋(新企画-こども部屋が贈る白いページ
   お子さんの楽しいらくがきで成長記録にもなります
  illustration・与志田章二
  あなたとこども部屋・募集のご案内
  こども部屋おしらせ
  読者の皆さまへ
                          小黒恵子 詩

桃の花と 菜の花を
ママがきれいに いけました
今日はたのしい ひなまつり

おしろ酒に ひしもちに おすしに
お菓子に くだもの いっぱい
みごとに並んだ おひなだん

ボンボリが 明るすぎるの

おひなさま おねがい!!
ちょっと 目を つぶっていてネ

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」4月号(1972年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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