詩のご紹介148 木の王様 バオバブ(小黒恵子作) ~モンキーパズル~
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
今回は、「木の王様 バオバブ」~Ⅲ~ です。
「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。
木の王様 バオバブ
~モンキーパズル Ⅲより~
小黒恵子 作
バオ バオ バオバブ
バオ バオ バオバブ
大地に
どっかり ふんばっている
空と握手(あくしゅ)を している木
バオ バオ バオバブ
太陽(たいよう)と水と空気をすって
二千年も三千年も 四千年も
生き抜(ぬ)いてきた木だ
たくましく生きる
木の王様だ
バオバブ バオバブ
昔(むかし)の話を 聞かせて欲(ほ)しい
小鳥が運(はこ)んだ 世界(せかい)の話を
誰(だれ)も知(し)らない
サバンナの秘密(ひみつ)を
動物(どうぶつ)たちの よろこび悲(かな)しみ
大自然(だいしぜん)の 不思議(ふしぎ)さを
輝(かがや)く星空の
あの美(うつく)しさを
バオ バオ バオバブ
バオ バオ バオバブ
この詩は、「少年少女合唱のための組曲 飛べ しま馬 ー野生の大地アフリカの詩-」(小黒恵子詩/高木東六曲)の2曲目として使われている。
詩はほぼ同じだが、段落(切り方?)や語尾に少し異なるところがある。
■「飛べ しま馬」バージョン(同声3部)
木の王様 バオバブ
高木東六 作曲
バオ バオ バオバブ
バオ バオ バオバブ
大地にどっかり ふんばっている
空と握手を している木だよ
バオ バオ バオバブ
太陽と 水と空気をすって
二千年も三千年も 四千年も
生き抜いてきた木だ
たくましく 生きる
木の王様だ
バオバブ バオバブ
昔の話を 聞かせて欲しい
小鳥が運んだ 世界の話を
誰もしらない サバンナの秘密を
動物たちの よろこび悲しみ
大自然の 不思議さ
輝く星空の あの美しさを
バオ バオ バオバブ
バオ バオ バオバブ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、「謝肉のまつり」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅲ~)をご紹介いたします。(S)