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No.555 小黒恵子氏の詩-22 (ロバと 少年)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第5集となる1981(昭和56)年のご紹介です。全部で72編あります。
 ロバと少年は、以前noteでご紹介したことがあります。少し、詩が異なっているところがあります。

ロバと 少年
                         小黒恵子

ポコン ピシャン ポコン ピシャン
水をいれた 壺しょって
ロバが砂漠を あるいてく
くるみ色した 少年が
やさしく手綱を ひきながら

ポコン ピシャン ポコン ピシャン
ながい耳を うごかして
ロバが木かげで やすんでる
足をなげだし 少年は
角笛ふいて 聞かせてる

ポコン ピシャン ポコン ピシャン
しろい砂に かげ二つ
家をめざして かえってく
ロバと少年 よりそって
夕日の砂丘 あるいてく

ポコン ピシャン ポコン ピシャン
ポコン ピシャン ポコン ピシャン

1981年(昭和56年)4月1日発行 こどものうた‘81  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、編集委員になっています。下記は「あとがき」です。

  明るい春がやってきました。こどもたちの元気な歌声が聴こえてきます。
 年刊童話集「こどものうた'81」ができあがりました。日本童謡協会編集のこの作品集も、これで5冊目。ことしは、詩人会員72名が参加しています。
 協会では、ことしから、こどものうた振興のためにいっそう力を注ぐことを申し合わせて、いろいろとプランを練っております。協会の作曲部会員はもとより、こどものうたに意欲をお持ちの作曲家の皆さまのお力を得て、この童謡集から1編でも多くのすばらしいこどものうたが誕生することを願っております。
            昭和56年3月18日

                日本童謡協会
                「年刊童話集」編集委員
          小黒恵子、薩摩忠、高田敏子、長島和太郎、名取吾朗

1981年(昭和56年)4月1日発行 こどものうた‘81  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)から、「詩」をご紹介します。(S)

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