詩のご紹介151 飛べ しま馬(小黒恵子作) ~モンキーパズル~
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
今回は、「飛べ しま馬」~Ⅲ~ です。
「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。
飛べ しま馬
~モンキーパズル Ⅲより~
小黒恵子 作
飛べ飛べしま馬よ 飛べ飛べしま馬よ
キリマンジャロの 峰(みね)こえて
飛べよ飛べ どこまでも
飛べ飛べ どこまでも
ひかる風のなかを
遙(はる)か雲のなかを
勇気(ゆうき)の翼(つばさ)で 飛べ飛べ飛べ飛べ
はばたけはばたけ しま馬しま馬
ペガサスになって
きみらの皮(ふく)が 狙(ねら)われている
美(うつく)しい縞(しま)の模様(もよう)の きみらのふくが
狙われてる 狙われてる 狙われてる
飛べ飛べしま馬 飛べ飛べしま馬
飛べ飛べ
飛べ飛べしま馬よ 飛べ飛べしま馬よ
太陽(たいよう)に向(む)かって
速(はや)く逃(に)げなさい!!
やさしくまぶしい
光のヴェールが
めだつ美しいふくを 隠(かく)すでしょう
飛べ飛べ ペガサスになって
どこまでも どこまでも
飛べ飛べ しま馬よ
風のなかを 雲のなかを
雄々(おお)しい翼(つばさ) 生命(いのち)をかけて
明日(あした)に向(む)かい
飛べ飛べしま馬 飛べ飛べしま馬
飛べ飛べ 飛べ飛べ飛べ……………
この詩は、「少年少女合唱のための組曲 飛べ しま馬 ー野生の大地アフリカの詩-」(小黒恵子詩/高木東六曲)の3曲目として使われている。
詩はほぼ同じだが、表記(平仮名から漢字)や文字が少し異なっている。
■「飛べ しま馬」バージョン(同声3部)
飛べ しま馬
高木東六 作曲
飛べ飛べ縞馬よ 飛べ飛べ縞馬よ
キリマンジャロの 峰こえて
飛べよ飛べ 飛べ飛べどこまでも
飛べ飛べ どこまでも
ひかる風のなかを 遙(はる)か雲のなかを
勇気の翼で 飛べ飛べ飛べ飛べ
はばたけはばたけ 縞馬縞馬
ペガサスになって
きみらの服が 狙(ねら)われている
美しい縞の きみらの服が
狙われてる 狙われてる 狙われてる
飛べ飛べ縞馬 飛べ飛べ縞馬
飛べ飛べ
飛べ飛べ縞馬よ 飛べ飛べ縞馬よ
太陽に向かって 早く逃げなさい
やさしくまぶしい 光のヴェールが
めだつ美しい服を かくすでしょう
飛べ飛べ ペガサスになって
どこまでも どこまでも
飛べ飛べ 縞馬よ
風のなかを 雲のなかを
雄雄しい翼 生命をかけて
明日に向かい
飛べ飛べ縞馬 飛べ飛べ縞馬
飛べ飛べ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、「サバンナの砂柱」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅲ~)をご紹介いたします。(S)