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詩のご紹介 326 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1973年11月号(株式会社こども部屋社/通算185号 1973年11月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)特集 こどもの「なぜ?」にどう答える
   「なぜ?」がはじまるのは2才すぎ
   「なぜ?」のもつ意味は
   自然現象についての質問がトップ
   質問をどう受けとめるか
   その場でわからなければ、しらべて答える
   質問が少なくなったら赤信号
   お母さんも科学的な知識につよくなろう
   正しい答えが、マイナスになるとき
   答えはかならずしも正確でなくてよい
   質問連発するこども
   セックスの質問には、まず、あわてないこと
   こんな答えかたもあります
3)おたずねします・おこたえします
  マイナス一才児・妊娠中の顔面神経マヒ
         神経質にならず分娩なさったら……  ……奥村裕正
  〇才児・はれものを取るには
        ようすを見て手術を受けましょう。 ……野波英一郎
  七才児以上・おとなびてしまった子
          親に甘える特権を与えましょう……品川不二郎
4)こどものコツ(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)
5)既刊 ・おたずねします
6)既刊・主論文紹介            

                       小黒恵子 詩


木が惜しげもなく
葉を ふり払うように
いらないものを
落葉といっしょに 焼きましょう

身軽になって
透き通った 秋風の誘いにゆだね
明るい出発(たびだち)をしましょう

呼んでいます
あの雲の下に 真赤なリンゴが

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」12月号(1973年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

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