見出し画像

詩のご紹介 319 こども部屋(小黒恵子詩)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。

 月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。

 小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。

 月刊 こども部屋 1973年4月号(株式会社こども部屋社/通算178号 1973年4月1日発行)の記事は、下記の通りです。

1)今月の詩……小黒恵子 
2)特集 新入学児童をもつお母さんの心得
    ー入学前・入学後-
  第1章 学校の先生が新一年に望んでいること
  第2章 入学式一週間前の準備と心得
  第3章 入学式の日の心得と注意
  第4章 入学後の勉強とその注意点
  第5章 入学後の健康とその注意点
3)親子関係の十二章 その7……森脇 要
   落ちつきのない子の躾け
4)あたまの整理・こころの体操 その9……筧三智子
   ~子どもの知能の本体を大切に~
5)親と子の心理 その3……多胡輝
   子どもとうそ
6)既刊 ・おたずねします
7)既刊案内・筆者紹介            
                      小黒恵子 詩
春風のプレゼント

あ・・・  とんでくる
タンポポの踊り子たち
みつばちは 小さな足(あし)に
花のみつを いっぱいつけて

あ・・・聞こえてくる
生まれたばかりの ひばりの声
虫のおしゃべり
こぶたのくしゃみ

あ・・・ いゝ匂い
花の香水 みどりの匂い
春風はいろんなものを 運んできます

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、「月刊誌 こども部屋」5月号(1973年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)

いいなと思ったら応援しよう!