Photo by d_a_i_c_h_i No.547 小黒恵子氏の詩-14 (旅) 4 小黒恵子童謡記念館 2022年10月25日 16:00 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。 今回は、小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。「詩うた」(詩と音楽の会年刊詩集)に掲載された「詩」のうち、まだこちらのnoteで紹介されていない「詩」をご紹介します。 この「詩と音楽の会年刊詩集79」には、Ⅰ(13作品)Ⅱ(15作品)Ⅲ(10作品)の計38作品が掲載されています。小黒恵子氏の詩「旅」は、Ⅰに入っています。旅 小黒恵子地図を ひろげて鉛筆列車の 旅をするのは楽しいものです鉛筆列車は 緑みどりを縫って鉄橋をわたり トンネルぬけてやってきました浅間そびえる 信州しんしゅう追分高原のプラットホームに 咲いていた燃えるカンナの 血の色ふと思い出す 杏あんずの香りの夏の日を地図を ひろげて鉛筆列車の 旅をするのは楽しいものです幾山川いくやまかわこえ 海峡わたり昆布の町を 通りすぎて遥々はるばるきましたここは道東どうとう 広い麦ばたけ向日葵ひまわりのゴッホの絵よりも なお黄色きいろ地平に続く 麦でした今よみがえる 独り旅した遠い日を地図をひろげて鉛筆列車の 旅をするのは楽しいものです1979年(昭和54年)1月15日発行 詩うた79 詩と音楽の会年刊詩集 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 次回も、詩と音楽の会年刊詩集「歌うた」から、「詩」をご紹介します。(S) ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #紹介 #詩人 #地図 #小黒恵子童謡記念館 #小黒恵子 #詩と音楽の会 #年刊詩集 #鉛筆列車 4