詩のご紹介90 ゲンゴロウ(小黒恵子作) ~ホラ 耳をすまして
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
動物や虫をテーマにした作品が多い、童謡集「ホラ 耳をすまして」からご紹介します。
今回は、「ゲンゴロウ」~Ⅱ ハタラキアリの うた~ です。
「童謡集:ホラ 耳をすまして」については、下記をご覧ください。
ゲンゴロウ
~ホラ 耳をすまして 「Ⅱ ハタラキアリの うた」より~
小黒恵子作
「どんなもんだい
泳ぐ歩く飛ぶ 水と陸と空
自由自在に使いわける 忍者
ゲンゴロウでござる」
さあて 水にもぐるか
うまいえものを とってやろう
あっゾロゾロきたぞ 頭でっかち
ピュロンとくらってくれるわい ピョロピョロン
これはうまい オタマジャクシサマ
さあて 丘にあがるか
たまに散歩と しゃれこもう
あっニョロニョロきたぞ 胴長野郎
葉っぱのかげにかくれよう ドロドロン
通りすぎた アオダイショウめ
さあて 飛んでみようか
空中サーカス やってやろう
あっフワフワひかる うすっぺらテント
ドカンと穴をあけてやろう ブルブルン
ねばり戦術 ジョロウグモめ
「やれやれ おれさまはやっぱり水の中が
いちばんむいてるわい」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、「セミの 水鉄砲」(童謡集:ホラ 耳をすまして ~Ⅱハタラキアリの うた~)から、詩をご紹介いたします。(S)
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